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ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」が2代目に進化。2013年デビューの先代は8年間で45万台が販売されたベストセラーモデルだが、当時と違うのはその後にライバルとなる国産コンパクトSUVが続々とデビューし、競争が激化しているところだ。開発責任者を務めた岡部宏二郎さんに話を聞いた。
2040年に向けての構想
岡部宏二郎さんは初代ヴェゼルの開発にも関わり、今回のモデルチェンジでは責任者を務めている。ミスター・ヴェゼルとも呼ぶべき存在なのだが、インタビューの時点ではすでにその任を離れていた。別の部署に異動していたのである。
岡部さん(以下、岡部):4月からは事業統括部にいます。ヴェゼルはどちらかというとスモールでしたが、今はCセグメントの次をどうするかというところに関わっています。事業戦略と商品戦略ですね。三部が言っていることを、具体的にどうやっていくか。全体の事業とグローバルで成立させるためにどういう商品が必要かを考えるんです。
三部とは、2021年2月に就任した三部敏宏新社長のこと。4月22日に就任記者会見を開き、2040年にすべてのモデルを電気自動車(EV)か燃料電池車(FCV)にするという衝撃的な発表を行った。つまり、岡部さんはこの大変革を念頭にホンダが進むべき未来図を構想する重要な役割を担うことになるのだ。
――大きな設計図を描くというのは大変な仕事ですね。
岡部:今までみたいにマーケットがこうだからこういう商品を、というわけにはいきません。環境の問題、安全の問題、そして各国の規制がある。それを全部組み合わせなければならないので、難しい作業です。
――2040年にゴールが示されていますが、20年後のことをどのくらい正確に予測できるんでしょうか?
岡部:いやー、難しい質問ですね(笑)。明確な答えもないし、言えることと言えないことがあります。2040年に向けて、まずはハイブリッドをどうはめていくか。規制もマーケットも、北米、中国、アジア、そして日本もバラバラじゃないですか。単純に足し合わせるだけでは全然成り立たない。完全な設計図は描けないので、順番にやるしかないと思います。...