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木村拓哉、『教場III』配信×劇場の異例展開に「前例がないからワクワクする」
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『教場』シリーズで主演を務める木村拓哉(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.
主演・木村拓哉、監督・中江功、脚本・君塚良一という“ゴールデントリオ”が再集結。前編となる映画『教場 Reunion(リユニオン)』は2026年1月1日よりNetflixで配信開始、後編『教場 Requiem(レクイエム)』は2月20日より劇場公開されるという、配信と劇場を横断する異例の展開にも注目が集まっている。
原作は、長岡弘樹による警察ミステリー小説『教場』シリーズ(小学館)。決して外部に明かされることのない警察学校の実態を描き、映像化は困難とされてきた題材だ。木村が演じるのは、白髪まじりの髪に右目が義眼という冷酷無比な鬼教官・風間公親。未来の警察官を育成する“教場”を舞台に、生徒たちと一切の妥協を許さない対峙を繰り広げてきた。
中江監督から次回作の話を持ちかけられ、いくつかの候補を提示された中で、最も強く心をつかまれたのが『教場』だった。「監督に『これ!』と言ったら、監督が『それ?』って(笑)。シンプルに一番面白かった」。その直感的な判断が、このシリーズの始まりだった。
木村拓哉(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.
「僕らが描いている『教場』では、“ふるいにかける場”という表現をしていますが、今はむしろ逆。警察官を目指す人たちを、いかに安全に、事故なく育てるかという方針にシフトしている。だから、実際に風間みたいな教官がいたら、大変ですよ」と笑いを交えつつ、その違和感こそが作品の核になっていると語る。
『教場 Reunion/Requiem』でも、風間の厳しさは健在だ。「私は君たちを警察官にするつもりはない」「君は今、どんな覚悟でここにいる」「刑事になると誓えるか」――鬼教官の言葉は、生徒たちの覚悟と資質を容赦なくあぶり出していく。
木村拓哉(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.
今回の試みである「前編・配信/後編・劇場」という形について、木村は強い手応えを感じているという。自宅やスマートフォンで観る配信体験と、映画館でチケットを取り、暗闇の中でスクリーンに向き合う体験は、まったく別物。その二つを併存させるという挑戦自体が、この作品らしいと語る。
「『前例がない』と言われた瞬間に、『じゃあ、やるでしょ』と思える。その感覚こそが『教場』チームの強さであり、作品そのものが時代と逆行する存在であるからこそ、やり方もまた“型破り”でいい。何かを実行に移すためには、現場に立つ全スタッフの覚悟が必要。その覚悟が共有されているからこそ、この挑戦は成立しているのだと思う」。
シリーズの原点に立ち返りながら、同時にこれまでにない表現の地平へと踏み出す『教場 Reunion/Requiem』。木村拓哉の言葉からは、変化を恐れず、挑戦を楽しみ続ける表現者としての確かな覚悟が浮かび上がってくる。