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中島健人、新アルバム『IDOL1ST』でアイドルとしての新章を提示

 中島健人がソロ2枚目となるフルアルバム『IDOL1ST』を2月18日にリリースした。ソロになって初のアルバム『N / bias』(ノンバイアス/2024年12月リリース)には、「すべてのバイアス(偏見)を取り払い、新たな中島健人を見てほしい」という思いが込められていた。そこから約1年2ヶ月が経ちリリースした新アルバム『IDOL1ST』には、あえてタイトルに「アイドル」という言葉を正面から掲げていることからも、彼がこれまで真正面から向き合ってきた「アイドル」という職業をもう一度、自分の言葉で定義し直す意志の表れが見て取れる。

ソロ転身は「賭け」ではなく「設計」。王子様から「戦うスター」に進化したアイドル像

 アルバム前にリリースしたシングルは、“IDOL”+”HOLIC”を組み合わせた「IDOLIC」。自身が作詞を手がけたこの作品で中島は、「アイドルを超えた存在への進化と、毒々しい魅力に夢中(HOLIC)になってほしい」という自身の進むべき道を示した。そして「アイドル=偶像」を自分自身のスタイルで再構築した中島は、新アルバム『IDOL1ST』で、アイドル・中島健人の「新章」を提示した。

 新アルバムに触れる前に、中島健人のアイドルとしての歩みを振り返ってみよう。

 中島健人は、Sexy Zoneのメンバーとして2011年にデビュー。2024年3月31日のグループ卒業まで、甘く、華やかで、非日常を体現する存在としてグループを牽引し、王道アイドルを貫いてきた。ドームツアーを行える人気グループからソロアーティストへの転身は、そうそう簡単なものではない。しかし中島は、ファンの求めるアイドルらしさをないがしろにせず、自身の「アイドル道」を成熟方向へアップデートした。ビジュアルは艶と影を帯び、大人のアイドルとして気品と美しさを増した。そして音楽面では、アイドルらしいキャッチ―な曲と並行して、海外ポップスの文脈を感じさせる洗練されたサウンドを上手く取り入れた。ソロになっての最初の音楽活動が、キタニタツヤとのユニットGEMNだったのも彼のセンスのなせる技だ。

 ソロになっての初ライブは、6万人を動員した2025年1月の『KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”』有明アリーナ4公演。グループ卒業から、楽曲制作、ビジュアル戦略、ライブ演出、大規模会場での公演までが一本の線で結ばれていた。これは彼のソロ転身が、強力なセルフブランディングを下敷きにしっかりと「設計」されたもので、決して「衝動」的ではなかったことを物語っている。

 彼のアイドルとしての姿勢は、多く出演したフェスで評価を高めた。アウェイな空間、アイドルに偏見を持つ層もいる中で、彼はアイドルとしてのキャリアとその音楽センスで、初見の観客たちの心を掴んだ。特に音楽通の男性客の支持が増えているのも、彼の「アイドル道」にリスペクトできたからだろう。気づくと「CANDY 〜Can U be my BABY〜」で会場から野太い「LOVEケンティー」コールが上がっている。まさに、キラキラ王子様から「戦うスター」に進化したアイドル・中島健人に大衆が魅力された結果だ。

リード曲「XTC」で「仮面舞踏会」オマージュ セルフブランディングの鬼、中島健人のセンス爆発のアルバム『IDOL1ST』

 そんなセルフブランディングの鬼、中島健人が示す「新章」であるアルバム『IDOL1ST』でも、中島のセンスがいかんなく発揮されている。
リードトラック「XTC」は、中島本人が作詞作曲を手がけた、色気とスリルをまとったダンスナンバー。クラブミュージックやエレクトロポップの要素を取り入れた洗練されたサウンドに、少年隊の「仮面舞踏会」のサンプリングやインターポレーションが各所にちりばめられ、歌詞や振付にも楽曲の世界が盛り込まれている。これぞまさに、彼が憧れたアイドルへのリスペクトだ。

 豪華なアーティストとのコラボ曲も。GEMNとしてともに活動するキタニタツヤは、「Act」をテーマにバラードナンバー「Waraigusa」を提供。PAS TASTAは、「Entertainer」をテーマに「LIGHTNING」を制作。そして「ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック」TEAM JAPANの公式応援ソング「結唱」は、☆Taku Takahashi(m-flo)が「Dream」をテーマに書き下ろした。

 また、「Gods'Play feat.Naomi Watanabe」では「ICONIC」をテーマに「8年来の友だち」という渡辺直美がフィーチャリング参加。ミュージックビデオ(MV)では神々が天上の世界で遊びに興じる姿を、渡辺が光の神、中島が闇の神となって表現している。

 さらにはCDの形態ごとに異なるボーナストラックが収録されている。「カレカノ!! (ver2.0)」(初回限定盤A)、「SHE IS...LOVE(ver2.0)」(初回限定盤B)というグループ時代のソロ曲の再録バージョンと、中島の「最新王道アイドルソング」となる「最初はキュン!」(通常盤)の3曲というのも、中島らしい演出だ。

ライブではジュニアをバックダンサーに起用

 新アルバム『IDOL1ST』リリースに先駆け、シングル「IDOLIC」とアルバム『IDOL1ST』の世界観を橋渡しするライブ『THIS IS KENTY -IDOL ver2.0-』を2026年年明けに開催。究極のアイドルを生み出す研究所を舞台に、アルバムのリード曲「XTC」を初解禁した。

 このライブでは事務所の後輩のジュニアメンバーたちをバックダンサー「N’s Junior」として、ソロになって初めて起用した。ACEesの浮所飛貴、那須雄登を筆頭に、彼に憧れるジュニアも多いが、中島は今後、後輩たちを導き、チャンスを与える存在になっていくのだろう。

 また、このライブで中島の革新性が改めて注目されたのが、ライトスティック(ペンライト)だ。前作の拳銃型ライトスティック「ピカレスクの銃口」に続いて「IDOLICの魔法」ライトスティックは、ステッキの先端に透明スロットがあり、好きなカード(トレカ・フォトカードなど)を差し込め、カードを光らせることができる構造。これには「推しを光らせたい!」という他界隈のファンもこぞって反応し、SNSで大バズりした。アイドルとファンに対する中島の解像度とプロデュース力のなせるアイディアといえるだろう。

 2月26日からは、新アルバム『IDOL1ST』を携えた全国ツアー『“IDOL1ST 中島健人” LIVE TOUR 2026』もスタートする。1月にライブを行ったばかりの彼が、どのようなアップデートを見せてくれるかが楽しみだ。

 1月のライブで、改めて「2年以内に必ずみんなを東京ドームに連れて行く」と宣言した中島。有言実行の中島だけに、きっとその夢をファンとともに実現させてくれるだろう。我々は、彼の切り開く新しい「アイドル道」にしっかりとついて行くだけだ。

文:坂本ゆかり

中島健人 2nd Album 『IDOL1ST』【通常盤】

中島健人 2nd Album 『IDOL1ST』【通常盤】

<作品情報>
中島健人 2nd Album 『IDOL1ST』

【初回限定盤A】
■CD+BD
品番:SECN-30〜SECN-32/価格:7150円(税込)
■CD+DVD
品番:SECN-33〜SECN-35/価格:7150円(税込)

【初回限定盤B】
■CD+BD
品番:SECN-36〜SECN-37/価格:4950円(税込)
■CD+DVD
品番:SECN-38〜SECN-39/価格:4950円(税込)

【通常盤】
■CD
品番:SECN-40/価格:3350円(税込)

■中島健人 公式サイト(外部サイト)
Sponsored by Sony Music Labels Inc.

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