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年明けの寒さで注意したい“要介護リスク” 認知症・転倒…冬の暮らしに潜む見えない危険

 厳しい寒さが続き、外出を控える日が増える冬。高齢者にとってこの時期は、体調管理の難しさに加え、日々の過ごし方の変化によって、気づかないうちにリスクが高まりやすい季節でもある。暖房の効いた室内で過ごす時間が長くなり、運動量や人との接触が減る――こうした冬ならではの生活習慣の変化が、将来的な要介護につながる可能性があることは、あまり知られていない。

 実際、要介護状態になる原因のうち、1位の「認知症」、3位の「骨折・転倒」(2022年国民生活基礎調査)は、いずれも冬場にリスクが高まりやすいとされている。寒さによる活動量の低下や生活環境の変化が、こうしたリスクを押し上げる要因になるという。

 このような背景を踏まえ、日本最大級の老人ホーム検索サービス「LIFULL介護」では、冬のリスクに備えるためのポイントを紹介。同サービスの編集長で、1,500組以上の入居支援に関わってきた小菅秀樹氏は、冬を安全に過ごすための“すぐできる対策”を挙げる。

外出減が「認知症」リスクを押し上げる

 冬は寒さのため活動量が落ち、自宅にこもりがちになる。外部との交流が減って刺激が少なくなると、認知症リスクの上昇につながりやすいと考えられている。
▼対策
●軽い運動を習慣化
 10〜20分の散歩や、自宅でできる体操を日課に。YouTubeのストレッチ動画やラジオ体操など、負担なく始められるものが良いという。

●通話・ゲームで刺激を補う
 一人暮らしの高齢者には、家族が電話や通話機能つきIoT機器でこまめに声をかけることを推奨。スマホ慣れしている人なら、SNSやゲームアプリも刺激づけに役立つという。

暖房器具の“配線”が転倒事故を招く

 屋外の雪や凍結が注目されがちだが、室内でも暖房器具のコードや敷物のズレなど、冬はつまずきやすい要因が増える。外出を控えることで筋力が落ち、転倒リスクが高まる可能性もある。
▼対策
●生活動線の見直し
 暖房器具のコードが通り道をふさいでいないか、カーペットが滑りやすくないかなど、日常の動線を点検することを促している。

●運動機能の簡易チェック
 帰省時に一緒に歩き、階段の上り下りや歩行のふらつきをさりげなく確認するのも有効と小菅氏。軽い運動で筋力低下を防ぐことも大切だという。
 寒さをしのぐための行動が、思わぬリスクにつながることもある冬。小さな工夫でも早めに取り入れることで、要介護を遠ざける手助けになりそうだ。
「LIFULL 介護」編集長・小菅秀樹氏

解説者 「LIFULL 介護」編集長・小菅秀樹氏

2008年に老人ホーム紹介センターの入居相談員として介護業界のキャリアをスタート。老人ホームを探している入居希望者の相談を受け、入居までのサポートを実施した後、入居相談コールセンターのマネジメント、コンテンツマーケティングを経て、2013年に株式会社LIFULLへ入社。2019年より現職。TV、ラジオ、新聞、雑誌、webメディア等で介護や高齢期の諸問題について解説・監修。多数の一般向け/企業向け介護セミナーに登壇。

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