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ニューヨーク、歌手として世界進出!? 青春の“エモソング”は鬼越・坂井良多の十八番【オリコン ライターズ】

 「いや、とんでもないことを聞きましたよ。ここは(テレビでは)使わんでいいかもしれん」

 そう興奮気味に話したのは、人気お笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政と嶋佐和也。顔出しNGの敏腕ライターたちが覆面姿で登場し、ゲストの素顔や番組の見どころを紹介する番組『ライターズ!』(日本テレビ系/毎週日曜 深1:25)の第6回ゲストだ。
 2人は16日放送の音楽特番『ベストヒット歌謡祭2023』(後7:00〜)の生放送中に、読売テレビ公式YouTubeなどで視聴できる“裏配信”MCを昨年に続き担当。さらに事前番組『ベストヒット歌謡祭直前 バズリ動画で徹底解剖SP』でもMCを務める。そんな2人に、音楽特番にちなんで音楽のルーツや好きなアーティストを聞いていくと、意外な野望が見えてきた……。

漫画好きの屋敷の仕掛け×「シマカズタンゴ」で“世界でバズる”アーティストに!

 現在37歳の屋敷と嶋佐の青春時代といえる1990年代後半から2000年代は“CD全盛期”で、ミリオンヒットが年間に何曲も生み出されていた。その頃の思い出は「中学生の頃はみんなが好きな曲を僕もなんでも聴いていたし、オリコントップ10に入っていた曲は全部歌えていましたね。LUNA SEA、L'Arc〜en〜Ciel、GLAYとかバンド系も流行(はや)っていて、僕も嶋佐もコピーバンドをやっていました」(屋敷)。「アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、175R、ゴイステ(GOING STEADY)、モンパチ(MONGOL 800)とかも出てきて。あとはDragon AshからZEEBRA、童子-T、ラッパ我リヤとかヒップホップも聴いてました」(嶋佐)。

 さらに、浜崎あゆみ、倖田來未、宇多田ヒカル、モーニング娘。、Mr.Children、B’zと思い出を振り返るとアーティスト名が止まらない2人は、まさに当時のJ-POPを全身に浴びてきた。その中でも一段と声を弾ませたのが、ダウンタウンの「エキセントリック少年ボウイ」や、ウッチャンナンチャンの番組から誕生したポケットビスケッツ&ブラックビスケッツなど、歌手としても話題となった人気芸人たちの楽曲だった。

 「猿岩石さんやネプチューンさんもCDを出していたし、『電波少年』で解散をかけたSomething ElseとかBluem of Youthとか、浜田(雅功)さん司会の番組から出たロードオブメジャーとかも見てました。芸人にとってCDを出すって登竜門的な感じがありましたもんね」(屋敷)。「ロンブーさんの『岬』とか『声』とか、僕らが小さいときに見ていた芸人さんってすごい歌うイメージがありました」(嶋佐)。
 そこで、「ニューヨークさんもCDデビューしたいですか?」と聞くと、屋敷は「昔は『オリコン何位』が全てだったからわかりやすかったけど、今は配信とかいっぱいあるからどうやったらいいんですかね」と最初の一手に悩んでいたが、嶋佐は「TikTokでめっちゃバズる曲もあるし、自分は洋楽が好きなんで、どうせやるなら“世界でバズる”みたいな曲を出したいですね。松平健さんって『マツケンサンバII』で何年も音楽番組に出てるじゃないですか。だから『シマカズタンゴ』を誰か作ってくれる人いないですかね」と大きな野望を隠さない。

 そこで、最近のヒット曲の傾向としてYOASOBIの「アイドル」や米津玄師の「KICK BACK」など作品の世界観に合ったアニメ主題歌が多い、特に「アイドル」は原作ファンだったAYASEが主題歌に決まる前から個人的に曲を書き、それが元になって採用されたというエピソードを話すと、屋敷の目の色が変わった。

 「俺は漫画がめっちゃ好きで、帯とか何度か書かせてもらったことがあるので、俺がそっちから攻めていけばいいですね。『【推しの子】』なんてアニメになる前からめちゃめちゃ読んでましたし。だから、もうそろそろアニメ化されそうな、絶対に流行るっていう漫画をピックアップして、それに向けた曲を作っちゃおう!」

 さらに、記者が「最近始まった『ジャンプ』の新連載漫画の主題歌をもう作っちゃって、原作者の人にニューヨークさんのファンになってもらって『アニメ化するなら主題歌はニューヨークで』って言わせたら完璧ですよ」と分析すると、屋敷は「主題歌っていう発想はなかったです。日本のアニメは世界でも人気だから主題歌も一緒に広まるし、オリコンらしい分析ですね」とニヤリとし、冒頭の「ここは使わんでいいかもしれん」と冗談とも本気とも取れる要望が飛び出した。果たしてニューヨークの歌手としての世界進出は実現するのか? そして、その楽曲は「シマカズタンゴ」なのか!?

学生時代から好きだったバンドとのつながりに「売れたっていう喜びとはまた別の感覚」(嶋佐)

 “ニューヨーク世界的アーティストへの道”が大いに盛り上がったが、音楽特番にちなみに、2人に学生時代や芸人になりたての頃に聴いていた“エモソング”を教えてもらった。屋敷が挙げたのはアンダーグラフの「ツバサ」。NSCの同期でカラオケに行っていた頃に、鬼越トマホーク・坂井良多が終盤でよく歌っていたという。それから年月を経て今年2月にNSC同期とドキュメンタリーライブを開催し、エンディングで「ツバサ」をかけたところ「昔は感じなかったんですけど、芸人を14年くらいやってきた今の心境とすごくリンクして、歌詞がすごい心に刺さりました。カラオケで聴いていたころは『なんでお前が歌ってんねん』みたいな面白い感じだったんですけど、久々に聴いたらエモいって感じて、ライブの後にも一人で『ツバサ』を聴くようになりました」と思い出を交えて明かした。

 一方の嶋佐は、失恋ソングとしてくるりの「THANK YOU MY GIRL」の思い出を語ってくれたが、エピソードの一部がコンプライアンスに抵触する可能性があるため自主規制して、同じくくるりの「東京」に変更した。「くるりさんは学生時代によく聴いてライブも何回も行っていて、大学生のときに自分が街で見かけて握手してもらった有名人が、岸田繁さんと武藤敬司さんと天山広吉さんの3人だけだったんです。コントの出囃子も『ロックンロール』を使わせていただいたり、去年のくるりさん25周年トークイベントにはゲストで呼んでいただり、ライブにも招待していただきました。岸田さんも僕らのネタを面白いって言ってくださって、学生時代から時間が経って自分が好きなバンドの方とつながることができて、不思議だなって。売れたっていう喜びとはまた別の感覚ですよね」。
 2人とも音楽好きなだけに、もっとエピソードを掘り下げたかったが、インタビューの本筋である『ベストヒット歌謡祭2023』の見どころに話を戻してもらった。同番組は1968年に『全日本有線放送大賞』として放送を開始し、今年で55回目となる歴史ある音楽特番。4年ぶりに大阪・大阪城ホールからの生中継で、MCは昨年に続き宮根誠司とウエンツ瑛士、放送枠を1時間拡大して番組初の3時間生放送で、多数の豪華アーティストによるパフォーマンスやこの日限りのコラボなど、“史上最大ボリュームの一夜限りの夢のステージ”を届ける。

昨年『ベストヒット歌謡祭2022』も裏配信MCをニューヨークが担当した

昨年『ベストヒット歌謡祭2022』も裏配信MCをニューヨークが担当した

 昨年に初めて“裏配信MC”を担当したが、屋敷は「始まる前は緊張というか、アーティストさんと4時間も喋るって、けっこう大変な仕事って正直思っていたんですけど、いざやってみたらすごい一瞬で終わって、ただただ楽しいだけの時間でした。出番前のアーティストの方が来てくださったのですが、“裏配信”ということでいい意味で油断するじゃないですけど、リラックスして話してくれた」と振り返り、嶋佐も「アーティストの方と話せる機会もなかなかないので、今年もどんな方が来てくださるのか楽しみです」と胸を高鳴らせている。

“注目コラボ”は「なんにも良くない可能性ありますけど、偉い人には見えてるんでしょうね」(屋敷)

『ベストヒット歌謡祭2023』出演者

『ベストヒット歌謡祭2023』出演者

 注目アーティストを聞くと、ゆず、倉木麻衣、JO1、INI、BE:FIRST…とほぼ全アーティストの名前が。その中でもイチオシは“自称・公式お兄ちゃん”として番組で共演するなにわ男子だ。

 「普段はバラエティーで共演していて、アーティストとしてのなにわ男子が見られるのも楽しみですね。歌って踊ってるときは、やっぱりバラエティーと顔が違いますから。アーティストさんはそこに感動するんですよね。高橋(恭平)くんなんて、バラエティーではただのバカですけど(笑)、歌ってるとやっぱり違って見えて『アイドルやな』って思います」(屋敷)。

 そして、彼らにとってドンピシャ世代のトップアーティストであり、今回がソロ初出場となる香取慎吾のパフォーマンスにも期待している。屋敷が「香取さんは何度かお会いさせていたきましが、信じられんぐらいデカいんです。囲碁将棋さんぐらいある」と話すと、嶋佐も「僕らも何度かご一緒させていただいて、すごい絡みに来てくださったりするので、裏配信でもお話したいし、歌って踊る姿を見て『こっちが本業だ』って感じてみたいですね」と語った。

 また、『ベストヒット歌謡祭2023』の前には、見どころを“バズりのスペシャリスト”が紹介する『ベストヒット歌謡祭直前 バズリ動画で徹底解剖SP』が放送される(14日 深1:59)。「歌謡祭の告知にバズリ動画を無理やりこじつけた番組で、最近SNSでバズってるねづっちさんが来てくださって即興で謎かけをしてもらったんですけど、目の前でマジックを見たくらいテンション上がりました。僕ら『ねづっち』っていう漫才をテレビで何度かやらせてもらっていて、ごあいさつができていなかったので出てきたときはちょっとビビったんですけど、どういう絡みになったかも注目してください」(屋敷)。
 最後に、番組の見どころを嶋佐にフリップで紹介してもらうと、「10万体のダルマ」という謎の言葉が書かれた。「新しい学校のリーダーズさんが大阪のお寺で10万体のダルマとコラボするらしいんですよ。いろんな豪華アーティストの方が出ますけど、ここが1番の見どころです」(嶋佐)。

 「やっぱ『ベストヒット歌謡祭』って関西(のテレビ局)が作ってるじゃないですか。東京の番組だったら『10万体のダルマとコラボ』って企画会議で出ても『なんだそれ』ってなるんですけど、関西だから『10万体のダルマ、ええやん!』って通っちゃった。一面の大草原とか紅葉とか桜とかのコラボだったら分かるんですけど、10万体のダルマとのコラボがいいか悪いかなんて、見てみないと分かんない。もしかしたらなんにも良くない可能性ありますけど、『ベストヒット歌謡祭』の偉い人には見えてるんでしょうね。だから俺も1番の楽しみです」(屋敷)。
(取材・文/ストーム イガラシ)

※取材の模様は、12日放送の『ライターズ!』(日本テレビ 毎週日曜深1:25)でもご覧いただけます。
『ベストヒット歌謡祭2023』
読売テレビ・日本テレビ系にて11月16日(木)夜7時から3時間生放送
https://www.ytv.co.jp/besthits/

1968年の放送開始から55回目で史上最大ボリュームの3時間生放送で届ける今回は、最新曲の初パフォーマンスから、会場の大阪城ホールを飛び出したスペシャル歌唱、一夜限りのコラボレーションまで盛りだくさんに、アーティスト25組が出演する。また、昨年に引き続きお笑いコンビ・ニューヨークが裏配信&特別番組のMCを務める。

『ライターズ!』(毎週日曜 深1:25)これまでのインタビュー【オリコン ライターズ】







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