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(更新: ORICON NEWS

生見愛瑠、俳優としても急成長中 役作りにこだわりも「クランクアップした瞬間に役が抜けます(笑)」【オリコン ライターズ】

「えー!かわいい!ありがとうございます!エアドロしてください!」
 顔出しNGの敏腕ライターたちが覆面姿で登場し、ゲストの素顔や番組の見どころを紹介する新番組『ライターズ!』(日本テレビ系/毎週日曜 深1:25)、第3回ゲストの“めるる”こと生見愛瑠は、6歳の女の子からの「好きな食べ物はなんですか?」という質問の動画に満面の笑みで喜ぶと、「ハンバーガーです!けっこう頑張ったなって思う日は、絶対ハンバーガーをテイクアウトして帰ります」と答えてくれた。
 モデルとして大人気で幅広い層から支持されているが、最近は俳優としても存在感を発揮し、昨年公開の映画『モエカレはオレンジ色』の演技が評価され、第46回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。きょう22日スタートの新日曜ドラマ『セクシー田中さん』(毎週日曜 後10:30)ではメインキャストのOL役&作中で実際にベリーダンスに挑戦するなど、俳優としてさらなる成長に期待がかかる生見に迫る。

初のOL役で感じた“絶妙な高さのヒール”の苦労 演じる朱里は「同世代として悩みに共感」

『セクシー田中さん』(C)日本テレビ

『セクシー田中さん』(C)日本テレビ

 原作は、芦原妃名子氏の人気マンガ『セクシー田中さん』(小学館『姉系プチコミック』連載中)。仕事は完璧だが地味で友達も恋人もできたことがない経理部のアラフォーOL・田中京子(木南晴夏)は、エキゾチックなベリーダンサー・Saliという裏の顔を持つ。同じ会社で派遣社員として働く倉橋朱里(生見)は、田中さんの“裏の顔”に気付いて接近し、正反対な二人が化学反応を起こし新しい自分を見つけ出していく。

 本作のオファーを受けたときの心境について、生見は「本当にすっごくうれしくて、お話をいただいてから原作漫画を読んだのですが、めちゃくちゃ面白くてスッと読めました」と振り返り、「そして、個人的に木南さんがすごく好きだったので、ご一緒できることがすごくうれしかったです!」と心からの明るい笑顔で語った。

『セクシー田中さん』より(C)日本テレビ

『セクシー田中さん』より(C)日本テレビ

 今作で生見が演じる朱里は、一見愛され女子だが「若くてかわいい」ことにしか自分の市場価値はないと焦り、合コンに明け暮れるものの、虚しさと生きづらさを感じている派遣OLという役どころ。

 これまでの作品では学生役が多く、OL役は初めてとなる。「けっこう絶妙な高さのヒールでずっと立っていなきゃいけなので、みなさん大変なんだなって実感しました」とOLの見えにくい苦労を知りながらも、「すごくテンションが上ります!」と初挑戦を楽しんでいる。

『セクシー田中さん』より(C)日本テレビ

『セクシー田中さん』より(C)日本テレビ

 朱里と自身の共通点について聞くと、“めるる”というパブリックイメージと“素顔の生見愛瑠”のギャップについて話は及んだ。「テレビを見ていただいている方に『明るそうだね』とか『友だちが多そうだね』って言われるのですが、そんなことはなくて、お休みの日もずっと家にいてゲームやったりアニメを見てるインドア派で(笑)。朱里みたいに現実的で人見知りだったり、明るいけど引っ込み思案みたいなところもあるんです。だから、自分とちょっと似てると思いましたし、周りからの見え方と自分の本心の違いについて演じていて理解できるから、セリフ一つひとつも自分にとってリアルで入りやすかったですし、同世代として悩みにも共感できました」。

演じる役は背景までイメージして作り込む セリフ覚えは「いい方だと思います!」

 ドラマや映画で俳優としてキャリアを重ねてきた生見に、演じる役への向き合い方を聞いてみた。「原作漫画がある作品だと忠実に演じたいと思うタイプなので、原作を読み込んで、ぜったいにここはやりたいというシーンは原作を切り取って台本に貼ったり、近づけるように寄せていきます。それ以外にも、漫画には描かれていなくても『きっとこういう香りが好きなんだろうな』『こんな食べ物が好きなんだろうな』って想像して、私の日常にも取り入れたり、キャラクターの背景を膨らませて作っていきます」。
 イマジネーションを膨らませた役を演じることは「楽しいです!」と声を弾ませる。こだわって役を作っていくため、撮影後もしばらく抜けなくなるのでは、と予想するも「クランクアップしてお花をもらった瞬間に抜けます(笑)」と“らしい”答えで笑わせた。
 俳優業と並行して、『ヒルナンデス!』など多数のバラエティー番組に出演するほか、モデルとしてファッション誌『CanCam』の専属モデルを務め、全国で行われるファッションショーにも出演するなど、多忙な日々を過ごしている生見。仕事の切り替えの苦労について尋ねると「よく聞かれるんですけど、切り替えとか全く意識していなくて。スケジュール通りに現場に行って、今日はドラマの撮影だから朱里になる、という感じです。大事な撮影の前は『むくまないようにしよう』って思うぐらいで(笑)」。

 さまざまな仕事と並行しながら、ドラマ出演で重要な“セリフ覚え”は大変かと思ったが、「いい方だと思います」と少し自信をのぞかせ、「移動中とかメイク中とかガヤガヤしていないと覚えられないんです。家では絶対にやらないと決めていて、翌日の分は家に帰る前の空き時間に集中して覚えています」と、オンとオフの切り替えにこだわりを持っている。

 職業や肩書きで仕事をするのではなく、求められることに自分の全力で準備して応えていく。そんなシームレスな発想を持ち、自然体でありながら期待以上の結果を出し続けるからこそ、生見愛瑠は多くの人に愛されているのだと、彼女の言葉から実感することができた。
 多忙な日々のストレス解消は「食べることがめっちゃ好きで、撮影の合間にお菓子を食べて気分転換しています」。ベリーダンサー役で体型を絞っている木南の横でお菓子を食べることに罪悪感を感じつつも、「この前もドラマの空き時間でしゃぶしゃぶ食べ放題に行ったのですが、現場が巻いてるって連絡が来たので15分で帰ることになって、めっちゃ焦って口の中を大ヤケドしました(笑)」と、ハプニングがあっても食べることは譲れないようだ。

“姉貴”木南晴夏に絶大なリスペクト「私もこうなりたい!最強の無敵女子!」

 ドラマの撮影は順調に進んでおり、共演者たちと過ごす時間も増えてきた。特に主演の木南とは共演シーンも多い生見に、カメラに映っていない木南の素顔についてフリップに書いてもらうと「シュールおもしろい」という答えが飛び出した。「イメージ通りの優しくて裏表のない方なのですが、行動の一つひとつとか、喋り方とかがジワジワくる面白さがあって、私のツボに入ってすっごい笑っちゃうときがあるんです(笑)。だから“シュール面白い”。でも、私がボケボケだから、それに対してすっごくツッコんでくれることもあるので、“姉貴”って感じもあります!」と、すっかりいいコンビになっているようだ。

 撮影の空き時間には「美容にストイックで忙しいのに肌もキレイな木南さんに『どんな化粧品を使ってるんですか?』って聞いたり、食べることがすごく好きと言っていたので食べ物の話をしています」と会話も盛り上がっている。そんな木南が演じる田中さんのベリーダンスシーンについては「本当にキレイすぎて、この作品からベリーダンスを始めたと思えない、以前からやっていた本当のベリーダンサーにしか見えないです。私が『上手ですね』なんて言うのもおこがましいくらい、指の先まで繊細な動きで美しいです」と大絶賛する。

 さらに賛辞はとまらず「しかも1日に何度も踊りのシーンがあるのですが、いつの間にセリフもダンスのフリも覚えていたんだろうって驚いています。衣装も毎回違っていて、変わるたびにドキッとしています。女性が憧れる体型で、私も本当にこうなりたいと思いますし、木南さんは最高の無敵女子です!」と、作中同様にすっかり田中さんのファンになっていた。

 ドラマでは田中さんに憧れた朱里がベリーダンスのスクールに通い、個性豊かなメンバーたちとともにダンスに取り組んでいく。すでにレッスンシーンを撮影している生見は「すごい面白くて、短時間でめっちゃ汗をかくんですよ。カメラの回っていないところでもみんなでレッスンするのも楽しいですし、女子会みたいに盛り上がっています。私は最初は踊れない役なのでもっと踊れるようになりたいし、もっとチームのみんなと仲良くなりたいです」と前向きに取り組んでおり、生見=朱里が作中でベリーダンサーとして成長していく姿も楽しみにしたい。
 最後に、ドラマの見どころを聞くと「やっぱりベリーダンスです!」と明快にアピール。「私もこの作品で詳しく知ったのですが、すごく魅力的で本当にカッコよくて美しくて、女性らしさが詰まっているので、すごく憧れます。すでに流行(はや)っていると思いますが、このドラマを通してもっと広まってほしいです。そして、私もベリーダンスを頑張っているので、応援していただけたらと思います!」と呼びかけた。
(取材・文/ストーム イガラシ)

※取材の様子は『ライターズ!』(日本テレビ 毎週日曜 深1:25)でもご覧いただけます。

『ライターズ!』(毎週日曜 深1:25)これまでのインタビュー【オリコン ライターズ】




日本テレビ系連続ドラマ『セクシー田中さん』ポスタービジュアル(C)日本テレビ

日本テレビ系連続ドラマ『セクシー田中さん』ポスタービジュアル(C)日本テレビ

日本テレビ系連続ドラマ『セクシー田中さん』
(毎週日曜 後10:30)
 芦原妃名子氏の同名漫画(小学館『姉系プチコミック』連載中)が原作。仕事は完璧だが地味で友達も恋人もできたことがない経理部のアラフォーOL・田中京子(木南晴夏)は、エキゾチックなベリーダンサー・Saliという裏の顔を持つ。同じ会社で派遣社員として働く倉橋朱里(生見愛瑠)は、田中さんの“裏の顔”に気付く。正反対な二人が化学反応を起こし、新しい自分を見つけ出していくラブコメディー。
https://www.ntv.co.jp/tanakasan/

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