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ガンダム×戦隊ヒーローがまさかのコラボ? モデラー作“アオレンジャー仕様”のジムにSNS賞賛「あと4体楽しみにしています」

 グフの肩アーマーの“ツノ”を誤って逆さまにつけたモデラーの作品から着想し、黄色に着色して「バナナグフ」を完成させるなど、ユニークなアイデアとそれを具現化する技術を持つモデラーのワンチームイチさん(@deguichi_one)。その近作は、ジムをレンジャー仕様にカスタムしたもの。完成時に発表されたSNSでも「格闘戦ではなく、狙撃や後方支援などを主な任務とした」と、細かく考えられた設定も見事だが、そのアイデアの着想は、いかにも同氏らしいユニークなものだった。着想のヒントになった“戦隊ヒーロー”とジムに隠された思わぬ共通点とは?

どの戦隊ヒーローをモチーフにするか悩み決めたゴレンジャーのアオ「子どものころ好きだった」

  • 『HGジム 第5レンジャー隊所属2号機』(拡大)  制作・撮影/ワンチームイチ氏 (C)創通・サンライズ

    『HGジム 第5レンジャー隊所属2号機』(拡大)  制作・撮影/ワンチームイチ氏 (C)創通・サンライズ

――近作の『HGジム 第5レンジャー隊所属2号機』がSNSで多く「いいね」を獲得しました。本作制作のきっかけを教えてください。
ワンチームイチツイッター(当時/現X)を見ていて、偶然「ジムの頭って戦隊ヒーローのマスクまんまだよね」というコメントを目にしたことがきっかけです。コメント見て思い立ってすぐに、以前より何かアレンジしようと思っていた、“積みプラ”のジムを作り始めました(笑)。

――言われてみると、確かに似ていますね。
ワンチームイチはい。今回のジムは、どの戦隊ヒーローをモデルにするかがポイントでした。はじめは『ジャッカー電撃隊』がいいかなとは思ったんですが、『いや、やるなら元祖戦隊モノであるゴレンジャーだろ!』と、モチーフを決めました。『アオレンジャー』なのは完全に自分の趣味で、子どものころに一番好きなのがアオだったからですね。

――ジムには何か思い入れがあったんですか?
ワンチームイチ実は私が小さいころに見ていたロボットアニメには、「量産型メカ」というのがほとんどなかったんです。なので、ザクやジムといった存在には、逆に心躍らせました。モビルスーツ(MS)としてのスペックは低いんですが、そういうことを超越した存在感を感じていました。

ネタ系の作品でも、細部の質にこだわることで、おもしろさに華を添える

――このジムを発表されたとき、「連邦軍にはMSによるレンジャー部隊が幾つか編成されているが、その最初に編成された『第5レンジャー』の2号機。格闘戦ではなく、狙撃や後方支援などを主な任務とした」とSNSで発表されていました。本作制作時にはどのような物語をイメージされていたのでしょうか?
ワンチームイチ連邦軍にはいくつかのレンジャー部隊が存在しており、第1と第2は陸上専用の生身の兵士の部隊、第3は地上上陸戦などの海兵部隊、第4は空挺部隊でした。そこにMSによる第5が発足したわけです。MSが戦争の主役になっていく過程では、同部隊の発足は当然の流れといってよかったのです。
 第5レンジャー隊のMSも通常作戦と異なる難易度の高い特殊な任務に就くことから、1機1機各々がより専門性の高い高度な能力を持たせ、チームとしての高い総合能力を目指しました。

――なるほど。この物語のなかで、本機は最終的にどうなっていくのですか?
ワンチームイチレンジャー部隊はいわば縁の下の力持ちです。戦闘の主役ではなく、戦いを勝利に導くきっかけ作りや環境整備を行う部隊。なので、あまり表立って名前や活躍は出てきませんが、戦場のどこかでは常に勝利を目指し困難に負けず、怯むことなく活動をしているのです。

――脇役の美学ですね。戦隊モノでも、レッドにいいところを持っていかれながらも、いぶし銀の活躍を見せるのがアオレンジャー。そういう意味でも共通項は顔だけではない気がしますね。当然のことながら、通常のジムよりも特別感がありますが、どんなところをカスタムされましたか?
ワンチームイチ使用したジムのキットはディテール部分が少し甘く感じたので全体的にスジボリを追加しています。今回の作品はいわゆるネタモノでありますが、細部には妥協せず自分にできる精一杯のデティールアップは施したつもりです。ネタ系の作品でも、細部の質にこだわることで、おもしろさに華を添える。そう思っていただけたらうれしいですね。

――SNSでは「あと4体楽しみにしています」などゴレンジャーの残りを期待する声もあがっています。ご自身は、作品を発表された後の反響をどのように受け止めていますか?
ワンチームイチ1番うれしかったのは、見ていただいた方の幼少のころの思い出に触れることが出来たことです。楽しい思い出などをコメントで頂いたりしますと、本当に作ってよかったと思います。

――『バナナグフ』も含め、ご自身の作品はアイデアに富んだユニークな作品が多く、その作風も非常に広いと改めて感じました。今後はどんな作品を作っていきたいですか?
ワンチームイチあまり大それたことは考えていませんが、これからも、見た方が楽しい気分になったり、自然と笑顔がこぼれる作品をたくさん作っていきたいですね。

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