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高齢猫の看取りと治療は? 余命宣告された“トイレの花子”のその後…今は華麗なる“ぬし”に
公園のトイレ横で寝ていた花子、「私たちで看取るしか…」余命宣告から2年
そんな経緯もあって、『ねこけん』に保護された花子。やっと安心して暮らせるかと思いきや、花子はがんを患っていること、また重度の腎不全であることがわかった。高齢である花子の状態を考えると、手術で取り除くことは難しい。投薬治療しか道はないが、この時点で余命2〜3ヵ月だろうと診断されていた。
「高齢で病気もあるため、私たちで看取るしかないと思いました。ただそれまでは、少しでも穏やかに暮らしてほしい。ドイツから漢方薬を取り寄せるなど、ありとあらゆる治療を試し、ケアしてきました」
花子が初めてブログに登場したのが2021年の3月。余命宣告をされながら、ボランティアメンバーたちの懸命な治療の甲斐あって、2年経った現在も元気に暮らしている。
「当時はどこまで…と思っていましたが、今も元気に暮らしています。もちろんケアや治療は必要だし、高齢の猫ではあるのですが、すごく生命力が強いと思いますね。シェルターで、“ぬし”のような存在感があります(笑)」
飼い猫の一生にかかるお金は?「実際はもうちょっとかかるのでは」
「やっぱり、歳をとった猫ちゃんはおっとりしていて、セカセカしてないです。のんびりしているから、子猫のように活発に遊ばせなくても大丈夫。落ち着いて飼いたい方にはあっていると思いますし、老猫ならではの可愛らしさがありますよ」
とはいえ、病気の治療にはどうしても費用がかかることも事実。先日、“飼い猫の一生にかかるお金は平均264万円”との調査(R&C株式会社)(外部サイト)が発表され、大きな話題になった。
「一生で264万円と出ていましたが、実際はもうちょっとかかるのではないかなと思います。高額な治療を望めば、費用はどんどんかかる。たとえばがんでも、放射線治療をやるかやらないかで変わってきます。これは猫に限らず、人間でも同じですよね。実際は、飼い主さん次第なところはあります。もちろん可能な範囲になるとは思いますが、人も猫もなるべく幸せに過ごせるようになっていければいいと思います」
■NPO法人『ねこけん』(外部サイト)
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