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「ラスボス感やばい!」“あまり強くない”グフ、ズゴックの“凶悪”カスタムに賞賛の声「見るからに凶暴さが伝わってくる」
(写真左)『グフ・フライトタイプ』 制作・画像提供/black氏 (写真右)特殊任務班ズゴック 制作・画像提供/ジョンmk氏 (C)創通・サンライズ
凶悪な強化を施したガトリングシールド「古参兵が乗っていたらもっと戦えた」
【カスタム前】グフ・フライトタイプ →
制作・画像提供/black氏 (C)創通・サンライズグフ・フライトタイプ
制作・画像提供/black氏 (C)創通・サンライズグフ・フライトタイプ
制作・画像提供/black氏 (C)創通・サンライズ
「『08小隊』で描かれたグフ・フライトタイプは、最終決戦直前に、シロー・アマダのガンダムEz8の前に現れ、あっさりやられていました。ただ、私の中では『もっと戦える!』という印象でした。古参兵や“ゲリラ屋”が搭乗し、なおかつ彼らが独自に自分の戦い方にあわせてチューンしたら…シローにも勝てたかも知れない。そんな想像から制作に至りました」
戦慣れした“輩”が戦ったら…そんな想いで制作した同氏。なかでも凶悪さに拍車をかけているのが、左手に配したガトリングシールドだ。
「ガトリング自体は最初から装備されているのですが、確か設定では75mm口径。私はさらに口径を上げたくて自作しました。追加パーツはプラ棒やプラパイプ、プラ板を使用して制作しています。砲身部分はキットだと一体になっているので全て作り直しました。
リベット風ディテールとプラ板を熱して加工するヒートプレスにこだわっているのですが、少し苦労しました。1/144なので大き過ぎるリベットが嫌で0.4mmで統一しています。特徴的なガトリングの砲身は、1本ずつ単体で作る事でより立体的に見えるようにこだわりました」
見るからに“極悪”でガンダムも苦戦しそうな同機。その制作には、自身のガンプラを作る上での信条が反映されている。
「私は、残党や古参兵、現地改修など結構泥臭いイメージが好きなので、派手よりは“渋さ”を求めています。原色系の派手な作品は、センスが無いので作れません…。本当はヒロイックでスタイリッシュな作品も作りたかったし、憧れていたのですが私には無理でした。
多くの方々からありがたいコメントをいただいていますが、技術的にはまだまだだと思っています。なので、毎回『今回はこの技術を練習しよう』とテーマを決めて作業しています。反復練習あるのみですね。あと、ツイートすることで、ガンプラ始めたばかりの方にもどうしたらこうなるかが分かるようにしています。自分も始めたばかりの頃は見よう見まねでしたので、初心者の方のなにか参考になればいいなと思っています」
デジモン×ヘヴィメタ×ガンプラ「攻撃的かつ悪魔っぽいダークなイメージが好き」
「前にパチ組みしていたズゴックがあったので、それをカッコよくアレンジしたいと思い、改造しました。カスタムの方向性については、実は私、昔ヴィジュアル系ヘヴィメタルバンドを組んでいました。なので、攻撃的かつ悪魔っぽいダークなイメージのものが好きで、その方向で考えていました。加えて今回は、『デジモンアドベンチャー』に登場するモンスター『ウォーグレイモン』のツメをズゴックに付けたら、カッコいいんじゃないかと思い、やってみました」
ヘヴィメタ、デジモンからのアイデアでズゴックを作り上げる人は、ガンプラモデラー広しといえども、そうはいないだろう。だが、制作については苦労があったという。
「『ウォーグレイモン』のツメに塗装してミキシングし、ズゴックのツメはそれにあわせて鋭く尖らせました。クロー(ツメ)を付けた時に、当然のことながら、ツメが巨大化したので下半身のバランスをとるのに苦労しました。そのバランスを図る意味でも、下半身にもクローを付けてボリュームを持たせました」
「凶暴さが伝わってくる」などSNSでも賞賛されたが同氏によると、この機体は表にはあまり出ない“暗躍”を得意とする特殊任務班に属しているという。
「このズゴックは表立った活動と言うより裏工作と得意とする“特殊任務班”。群れでは動かず常に単独行動。夜間専用で闇に紛れて行動し、ジオン軍勝利のための突破口を開く…といった感じですね。パイロットも、その存在を知られていない国家の秘密業務で働く者。いつでも死は覚悟しているタイプです」
自由な発想から、生み出された凶悪特殊部隊。まさに自身のガンプラ道を謳歌している同氏だが、最後に制作における自身の信念を聞いた。
「私のガンプラ制作における信念は、ガンプラを『楽しく作る、好きなように作る』。普段は、仕事などで大変なこともありますが、ガンプラを作ってる時は楽しくワクワク出来ます。今ではガンプラが『心のよりどころ』ですかね」