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福本莉子×古川琴音、『セカコイ』“親友”対談 「記憶」と「記録」について語る
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映画『今夜、世界からこの恋が消えても』より。日野真織(福本莉子)、綿矢泉(古川琴音)(C)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
デジタルネイティブ世代の「記憶」と「記録」について
福本私はわりといい方だと思います。昔の記憶も結構覚えている。初恋は幼稚園の時でした。名前も覚えています(笑)。
古川私は…苦手かもしれないです。一番古い記憶は、3歳の時、おじいちゃんとプールに入った記憶なんですが、その時の写真があるんですよ。多分それで覚えているんだと思うんですよね。
――本作をきっかけに、記憶について考えたことは?
古川透くんのハンカチのたたみ方がお母さんのたたみ方と同じであることがわかる描写があったと思いますが、そういう風に身体が受け継ぐ記憶もあるんだなぁと思いました。私はお母さんの手料理の味を思い出して、自分でも作ることがあるのですが、その時の自分は母親と重なってるんじゃないかと思います。自分の身体を通して誰かを思い出したり、誰かに思い出されたり、そういう身体の記憶ってすてきだなと思いました。
福本この作品に出会うまで、記憶ってあって当たり前だと思ってたし、そのことについてじっくり考えたことが今までなかったな、と気づきました。記憶障害についていろいろ調べる中で、ある日、突然なってしまう場合もあると知って、普通に生きていられることが、当たり前じゃないんだな、ということを改めて感じました。
――本作では、日記も鍵を握っていますが、日記はつけていますか?
福本昔は、まめに日記を書いていました。でも、仕事をしていく中で、毎日は続けられなくて、最近は、新しい作品に入った日とか、何か特別なことがあった日、この気持ちをちゃんと残しておきたい、という日だけ書いています。読み返すと、自分はこの時、こういうことを思っていたんだっていうことにすぐ気づけていいな、と思います。
古川私も日記は続かないタイプです。でも、自分の頭の中に浮かんだことをまとめて残しておきたい時には、携帯電話のメモ機能を使っています。友達とのLINEも日記代わりになっているというか、その日あったことや、その時どう思ったのか、けっこう言葉にしていることが多くて、時々、読み返したりしています。
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』より。綿矢泉(古川琴音)(C)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
古川私はスマホで写真を撮ることがほとんどないです。
福本私は後で見返した時に思い出せるように、パシャッととりあえず記録するかな。でも、目の前で起きていることは自分の目に焼き付けるようにしています。あと、外食に行った時とか、自分で作った料理とかも一応、撮りますね。
古川料理の写真を見返すことはあるの?
福本あります。きょうは何食べようかな、と迷った時に見返して、これおいしかったな、と思い出して、また食べに行ったり、作ったりしますね。
古川良い使い方だね。あ! スマホで写真を撮ることがほとんどないと言ったけれど、実家の猫だけは例外かも。なぜか、写真を撮りたくなって、しかもめちゃくちゃシャッターを押してしまう。なんでだろう(笑)。
福本それは撮っておいた方がいいと思います(笑)。