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国宝級の“アニメ塗り”に「頭がバグる!」 セル画から飛び出したようなグフカスタムに賞賛集まる

先輩モデラーの作品に衝撃 SNS、YouTube活用で技術向上

――立体的なガンプラが平面のセル画のように見えるいわゆる“アニメ塗り”を施したHGUCグフカスタムが、8500以上のいいねを集めました。この反応はどのように受け止めていますか?
annkoromoti率直にうれしいと言うしかありません。ほぼすべてのコメントが肯定的で今後の制作の励みになります。アニメ劇中でパイロットのノリス・パッカードのセリフ「怯えろ! すくめ! MSの性能を生かせないまま、死んで行け」を書かれる方が多数いらっしゃいました。このコメントから、皆さんもアニメ劇中を見ているように感じてもらえているのだなあと思いました。

――ガンダム史に残る名言の1つがキーワードになるということは、それだけ本作は「アニメから飛び出してきた感」を感じられる作品になっているという証明とも言えます。
annkoromotiアニメ設定画やアニメ劇中に同化できることが、「アニメ塗り」の最大の魅力だと思います。テレビの中で見た「アニメ作品」を手にできるという喜びとともに、それに共感してくださる方がたくさんいらっしゃって、非常にありがたいです。

――話は少し脱線しますが、annkoromotiさんは、どういったきっかけでアニメ塗りに出会われたのですか?
annkoromotiホビージャパン誌の大会、むむむさんというモデラーの方の作品が最初の出会いですね。「プラモデルでこんなこともできるんだ」と驚愕したのを覚えています。

――その衝撃から、すぐに「自分でも作ってみよう」と思ったのですか?
annkoromotiいや、「自分にこんな事は出来ない」と思い普通にプラモデルを作っていました。ただその後、モデラーの今日さんのアニメ塗りのYouTubeやツイッターを拝見し、やりたい気持ちが沸き上がって来ました。今から2年半ほど前にツイッター上であった『ガチャヘッドカップ』というコンペで、以前に作っていた『エクシードモデルガンダムヘッド』を改修し参加しようと思いました。この時、「アニメ塗りを試す絶好の機会だ」と思い、挑戦したのが始まりです。以降、2年半でアニメ塗り作品は、26体制作しました。

あのポーズは憧れていた箱絵のアニメ画「今の技量なら再現できる」

――話を本題に戻しますが、本作はどのようなアイデアから、アニメ塗り作品に仕上げようと思ったのですか?
annkoromoti今回使用したキットは『HGUCグフカスタム』なのですが、これ以前に『HGグフカスタム』というキットがあり、その箱絵として描かれたアニメ画が昔から好きでした。そして、『HGUCグフカスタム』を手に入れ、「今なら自分の技量なら(箱絵の再現を)出来るのではないか」と思い、制作に至りました。しかし箱絵の影の方向などややこしい部分があったので、設定画に準じ影を付け、のちに箱絵のイラスト参考にデコレーションしていきました。

――本作制作にあたり、特にこだわった、苦労した点を教えてください。
annkoromotiザクやグフなど、ジオン系モビルスーツには、特有の曲面があり、そこに対するアニメ塗りには苦労しました。アニメ塗りは曲面になると表現しにくいので今でも課題の一つです。あと、本体色の水色に対する影の色合いにはこだわりました。
 また、アニメ塗りの部分に注目されますが、ゲート処理や表面処理を怠ると完成時に粗が見えるので、基本的な工作の部分も気を遣っています。

――見れば見るほど見事な出来です。本作は、たくさんの時間をかけ、上記のような苦労も厭わず制作した結果だと思いますが、そこまでさせる原動力はどのような想いからなのでしょうか?
annkoromotiアニメ画像を描かれているアニメーターの方々の表現方法を出来る限り再現することを心がけたことだと思います。

――制作者の方へのリスペクトがあるわけですね。annkoromotiさんはガンプラ以外にも、さまざまなプラモデルを制作されています。ご自身が感じるガンプラの魅力はどのようなところでしょうか?
annkoromotiそうですね…、他のメーカーも素晴らしい商品が多いのですが、大好きなプラモデルの中のひとつが「ガンプラ」ですね。ガンプラは構造、耐久性、色分け、作りやすさなど、目を見張るものがあります。今後も注視せざるをえない存在です。

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