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松丸亮吾、兄の炎上にも臆さない快進撃 “東大生キャラ”を超越した付加価値で全方位認知
実は隠れポンコツキャラ? 得意分野でも“負け感”を出せる潔さ
今年4月にスタートした『ゼロイチ』(日本テレビ系)では、「食リポ」が苦手という意外な弱点も露呈。松丸と一緒にMCを務める指原莉乃からは「実は隠れポンコツだと思ってます(笑)」と言われ、SNS上でも松丸の一挙手一投足がイジられてしまう始末である。
菊川怜、林修、高田万由子(「高」ははしごだか)などに代表されるように、東大出身と名の付くタレントには“一流”のイメージを持つ人が多く、完璧であることが当たり前、何をやらせてもそつなくこなしてしまうという設定のもと、本人たちも立ち振る舞うケースがこれまでは非常に多かった。
しかし松丸の場合は、謎解きのハプニングを見ていても、自分の得意分野で、嫌味なく上手に“負け感”を出すことができる。自分の弱みを“かわいさ”や“あざとさ”に変えて伝えることができる点で、頭脳派のキャラだけではない“ギャップ”を生み出しやすい。そしてそれが、今までの“東大出身タレント”とは異なる大きな武器になっているといえるだろう。
兄の炎上問題で表面化? 明確な差を生み出した“長男”と“末っ子”の気質
この炎上時、SNS上では2人を比較して、長男と末っ子の気質について触れる意見も見られた。DaiGoは“長男”であり、兄弟のなかで道を切り開いてきた人。他人に対して隙を見せず、やや不器用なイメージも強い。一方で、松丸は根っからの“末っ子”気質で、兄たちのやることを間近でしっかりと見て学習している。どことなく愛嬌があり、きちんと相手目線に立ってコミュニケーションを取ることができるタイプであるだろう。
過去のORICON NEWSのインタビューで、松丸は自身と兄・DaiGoとの違いを次のように語っている。「そもそもDaiGoと僕は真反対の人間。例えば、“謎解き”は作っている人だけが分かればいいというものではなく、スッキリ解けるか、そのためのヒントがしっかりあるかが大事。そうすると必ず他者の目線が必要で、絶対に僕一人では作れないんです。一方で、DaiGoは自分の言いたいことをズバッという芸風。我が道を行く人で、一人でもやっていけるタイプ。DaiGoは長男ということもあって、兄弟のなかで先陣を切ってくれた人。彼が芯をもって突き進んでくれたことは、弟としてもとてもありがたかった」(2019年11月掲載)
このように、末っ子が持つ特有の人懐っこさに加え、他者目線をしっかりと意識してみんなと上手くやっていこうという姿勢が松丸には見られる。粒ぞろいな兄たちがいるなかで、努力して身に着けてきた松丸なりの戦い方が顕著に表れた事例だったかもしれない。
いつまでもつかない“公式マーク”もネタに、ツイッターで全方位に認知度アップ
そして、彼のツイッターでもっともネタになっているのは、40万人を超えるフォロワーがいるのにも関わらず“公式マーク”がなかなかつかないこと。松丸はどうやったら貰えるのかと常に試行錯誤し、「公式マークがほしい」という想いを何度もくり返し投稿し続けていた。
さらには、「松丸亮吾さんに公式マークがつくまで」というツイッターアカウントまで現れ、松丸自身も「やばいアカウント見つけてしまった」と、同アカウントに反応。公式マークがもらえないことを、フォロワーたちもネタとして楽しみつつ、そんな不憫さが彼を応援する土壌を作り上げてもいる。
今や松丸は、子どもと親のファミリー層だけではなく、ツイッターに根強いファンダムがある。若年層にも認知が取れている貴重な存在といえる。インフルエンサーとして期待される役割が大きい上に、自らの会社も持っているので、今後エンタメ業界以外でも変革をもたらしてくれる可能性も十分に考えられる。“東大タレント”の枠だけに留まらない活躍をこれからも見せ続けてくれるだろう。