アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

ブーム終焉から復活を遂げた『たまごっち』の25年、60億損失しても変えなかったルールとは

「一時停止ボタン」が存在しないワケ あえて変えないルールがもたらした、世代を超えた“共通認識”

 変化を続けてきた「たまごっち」だが、25年間変わらず守ってきた“ルール”も存在する。

「“携帯デジタルペット”というコンセプトは25年間同じです。そしてペットを追求するからこそ、歴代の商品で一度も、一時停止ボタンを入れたことがないんです。一度生まれたら、一時停止をすることができないというポイントは変わらず大事にしています。また、たまご型に3つボタンといった形についても、25年間大事にしており、今やその形を見たら世界共通でたまごっちだと認識してもらえるアイコンになっています」
 短期間はブームになっても、需要がないとわかった瞬間に生産をやめるケースは珍しくない。60億もの損失を経験し、一時は生産を中止していたが、成功と失敗を同時に経験し、社会現象にまでなった「たまごっち」は大きな話題となり、世界中で認知された。そこに新たなビジネスチャンスを見出したバンダイは、「たまごっち」を復活させ、開発を続けてきた。

「大変沢山の方に『たまごっち』そのものを知っていただいており、どんな世代や国籍の方ともある程度の共通認識を持ったまま、『たまごっち』という共通言語を通じてコミュニケーションが取れる。それは、25年前に世界中でブームとなった『たまごっち』ならではの価値だと感じています。育成というコンセプトや印象的な本体デザインなど、今まで遊んでくれていた人たちにも懐かしいと思ってもらえる部分は残しつつ、ユーザーの環境や時代の流れに合わせて“最先端のおもちゃだ!”と思ってもらえる驚きは提供し続けていきたいですね」

あなたにおすすめの記事

 を検索