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「ペットボトルでよくない?」令和の時代にも“瓶”が存在する理由とは

  日常生活においてドリンクといえば、ペットボトルや缶の商品を、コンビニや自動販売機などで購入している人が多いことだろう。数十年も昔に主流だった瓶ドリンクよりも軽量だったり、蓋ができるなど、持ち運びや保存に適している。しかし、そんな時代においても瓶ドリンクがなくなることはない。「瓶で飲むほうがおいしい」といった都市伝説もあるが、なぜ瓶が令和の時代にもその存在価値を失わないのか。アンケート調査とアサヒ飲料担当者の話から探ってみる。

ペットボトルの登場の裏で生まれた、瓶の“新たな価値”

 瓶はもともと生活の中心にあって、日常的なものだった。その後、割れにくく、軽量で扱いやすい缶が生まれ、さらには栓ができ、持ち運びやすいなどの利点が備わったペットボトルの登場とともに、市場のメインは交代していった。かつて家庭向けの瓶飲料として愛されていた「カルピス」も、現在ではプラスチック製容器やペットボトルなどに完全に入れ替わっている。

 オリコン・モニターリサーチによるアンケート調査でも、ペットボトルの利用頻度は「週に1〜2回以上」で66.7%(缶:29.5%、瓶:5.9%)と圧倒的な高さになる一方、瓶では「2〜3ヵ月に1回以上」利用する人の割合でも22.2%と、利用頻度は低い。しかし「頻度は決まっていないが利用する」を含めると54.7%となり、一定の固定ファンがしっかりと存在することが示されている。

 瓶ユーザーの利用理由を見ると、瓶で飲むことに「特別感がある」が67.1%、「非日常感がある(お祭り・旅行・季節のイベントなど)」は72.8%と、日常的には利用しないが、瓶で飲むことに価値を感じる人が多いことがわかる。また、瓶でアルコール飲料を嗜むイメージからか、男性20代の37%が「大人な雰囲気がある」と感じているなど、他世代に比べて価値を感じる人の割合が高い傾向が見られた(それぞれの設問回答の「あてはまる」「ややあてはまる」の合計割合)。

瓶で飲むことによって、見た目や感触を含めて“五感で味わう飲料”になる

 この結果に対して、瓶ドリンクを扱うアサヒ飲料の久保麻亜紗さんは、「もともと飲料は、中身は同じでも異なる容器の製品が存在しています」と話す。なぜ便利なペットボトルだけにならないかを聞いてみると、「たとえば、缶は冷やしたときにそのヒヤヒヤ感が手や飲むときの口に伝わり、夏の暑い日や入浴後に火照った体に心地良い。250mlという飲みきりにちょうどよいサイズでもあります」と話してくれた。では瓶はどうだろうか。「手にとったときの感触や重量、光を弾いてキラキラする見た目が、いつもとは違う特別な空気を演出します。それぞれ容量や形態において、ペットボトルでは満たせないニーズに応えている容器なんです」

 そのほか、瓶で飲むことに関するアンケートで興味深いのは、「エコ・再利用しやすい」が52.8%、「新鮮さが保たれている」が50.1%と高い割合となり、機能性の面でポジティブなイメージを持たれていることだ。エコに関して、久保さんは「瓶が優れているポイントはリユース性。日本ではペットボトルの回収率は90%を超え、リサイクル率は85%と世界的にも進んでいますが、“ボトル to ボトル”の実現には分別の徹底等、より良い状態で回収量を増やすことが不可欠であり、業界の連携はもちろん、自治体と一体となった回収の仕組みづくり等、乗り越えなければならない課題もあります。一方、ボトルがボトルとしてリユースできるリターナブル瓶はリユース性で優れていると言えると思います」と解説。「ただ、瓶の洗浄や運搬などにかかる環境負荷もありますので、総合的な判断が必要という見方もあります」。

 瓶が時代を超えて利用される背景には、消費者の心理として、高級感、特別感、非日常感を味わえることがポイントになっていることがわかる。利便性だけに左右されない、生活スタイルにこだわりを持つ根強いファンの支持を獲得しているようだ。

 また、環境問題は昨今の世界的な課題になっているが、日常のドリンクに対してもその意識を持つ消費者は少なくない。これからこうした傾向はより高まっていくことが予想され、日常における瓶の利用者も増えていくことが考えられる。久保さんは「飲料は容器に紐づく利用体験も大事。瓶はそこでしか提供できない価値を与え続ける素材として愛され、今後も利用されていくでしょう」と語る。

 また、調査の中で「瓶」を選ぶ理由やメリットを聞いてみると「味が良い」「瓶のほうがおいしく感じる」「本格的」などの意見も目立った。「同じ商品でも瓶で飲むとおいしい」なんていう都市伝説も存在するようだ。「その感想は私たちも聞いたことがありますが、中身は同じです(笑)。飲み物と言えば“味覚”で味わうものですが、環境や容器が違えば、視覚、触覚などにも影響します。五感で味わったときにより“おいしい”と感じる人がいるのかもしれませんね」(久保さん)。

 ペットボトルが日常で飲まれる容器の地位を確立していくのと同時に、瓶は特別なシチュエーションで使用されるものへと役割をかえ、新たな価値が生まれたのだろう。瓶ドリンクは、バーやレストランなど飲食店での取り扱いがメインだからなおさらそう感じるのかもしれない。だが一般家庭においても、ペットボトルとは異なる形状や重厚さが生み出す高級感によって、日常を離れて特別な時間を楽しみたいときに好まれるようになっていったのだ。

コロナを経て注目度が高まる“非日常な体験を運ぶ”サービス

 こうした瓶ドリンクだが、一般利用者にとってデメリットになるのは、その重さと開栓後に飲みきらないといけないこと、外で気軽に購入できないこと、飲んだ後の瓶の処理などだろう。実際、栄養ドリンクを除く瓶ドリンク販売は、飲食店か量販店がメインになっているようだ。

 2020年は新型コロナウイルスによる自粛期間も長く、一般家庭向けのドリンク宅配の需要が高まったと言える。『なんでも酒やカクヤス』でも、即日配達(※)をしてくれるサービスが人気で、瓶をリユースできる“リターナブル瓶商品”も注目したい商品のひとつだ。基本的にその日のうちに配達してくれるサービス性、瓶の回収も行ってくれることへの安心感が、日常生活に馴染みやすい。前述したような、瓶飲料による“非日常感”も運んでくれる。

 瓶ドリンクは一見、すべてにおいて利便性が求められる現代にはマッチしていないように見える。しかし、『なんでも酒やカクヤス』の配達サービスを利用すれば、運ぶ不便さや飲んだ後の瓶の処理からも解放される。飲みきりにちょうど良い容量はもちろん、瓶ならではのおしゃれな形状や重量感、開栓するときのシュポっという爽快な感触を感じてみては?
※カクヤス店舗からの配達エリア内に限ります。時間帯でお届けできる件数に限りがあり、また商品の在庫状況により冷やし及び即日の配達が出来ない場合がございます。
【調査概要】
調査時期:2020年12月8日(火)〜12月11日(金)
調査対象:計668名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10〜60代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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■カクヤスホームページURL
https://www.kakuyasu.co.jp/(外部サイト)

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