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ももクロ、『怪盗少女』から10年 デビュー曲頼りへの葛藤も「『怪盗』超えが良いモチベーションに」
“今できることは何か”を考えたオンラインライブ「未知なる世界に飛び込んだ感覚」
――オンラインライブをやってみて、いかがでしたか?
【佐々木彩夏】新型コロナの影響による自粛期間があって、2ヶ月間メンバーにも会えない状況が続いていました。モノノフ(※ももクロファンの呼称)の皆さんを会場に集められないのはもちろん残念でしたけど、私たちすら集まっていいかわからないような状況からのスタートだったので、とにかく配信でもライブを開催出来たのはうれしかったですね。
――コロナ禍では、ももクロとしてだけでなく、高城さんと佐々木さんのソロライブも無観客のオンライン配信で行われていますよね。
【高城れに】そうですね。その流れもあっての今回の夏ライブだったのですが、それでもあまり数をこなせてない内に大きなライブを迎えてしまったので、配信という形でどこまで楽しんでもらえるのか、全員が探り探りでした。だからこそ、チームとして一丸となって作っている感覚がありました。
【百田夏菜子】濃い時間だったよね。
【高城れに】そうだね。配信ならではの演出も施すということで、メンバー全員で未知なる世界に飛び込んだ感覚でした。でもすごく楽しかったです。ちゃんと夏らしい思い出が作れたなと思っています。
【玉井詩織】その一方で、配信ライブには可能性が広がっていると感じたんです。普段はライブ会場の中の決められたステージセットがあって、移動出来る範囲も限られている。だけど、配信ライブはカメラで抜かれたものが全てで、そういう意味で普段のライブよりも自由度が高いなと。私たちが移動する姿をドローンで撮影してもらうなど、映像で楽しんでもらうため1つ1つの動きに意味を持たせて、普段のライブよりもきっちりとカメラワークについて話し合いました。
【百田夏菜子】ライブを作る上で、すべてが新鮮な体験だったんですけど、こういう状況なので、当然いろんな意見・考え方がありました。そんな中で、みんなが納得できるまで話し合って作っていったんです。たくさんの制約がある中だとどうしても“出来ないこと”に目が行きがちですけど、私たちはとにかくポジティブに“今、出来ることは何か”を考えました。その作業が自然と出来たのは今までどんな状況になっても、みんなで話し合って様々な困難を乗り越えてきた過去があるからだと思うんです。
――まさにそういう姿を世間に示してきたグループですよね。
【百田夏菜子】そうですね。それはずっと一緒に活動をしてきたから出来たことだと思います。