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クソゲー抱き合わせ、買いたたき… “大人の理不尽さ”知った「ファミコンショップ」の悲哀

“限定”のはずが在庫余剰?希少性アピールでつかまされたあのソフト

 日本人って「限定」好きですよね。「限定」って言われると、欲しくないものも欲しくなる。当時、ファミコンでもそれがありました。

 本当に「限定」だったらいいんですけど、メーカーが「限定」をゴリ押ししていて、それにファミコン雑誌やファミコンショップも乗っかっていた印象です。現実、店員も「限定なので早めに予約を」と薦めてくるので、予約して買ってみると、店舗では在庫が店頭に並んでいる。全然余っているんですよ。店員に聞いてみると、「確かに限定って言われているし、僕もだまされたんですよ」ってうやむやにされる。子どもなのでそれ以上反論できなかったんですよね。『飛竜の拳』(1987年/カルチャーブレイン)はこのパターンでつかまされましたね。

 メーカーから雑誌、ショップまで、全部グルだっていいたいんですけど、今考えると何本限定か書いてないんですよね。もしかしたら“100万本限定”かもしれない。そうすると、特に嘘はついていないんですよね。子どもの浅い考えを見越して、うまくやられました。
 紹介した3つ以外にも、子どもだからと舐められて、新品なのに箱の角がつぶれていたり、あまり状態のよくないものを買わされたこともあります。ファミコンショップには、ホント、いい思い出はないんですが、この頃に大人の階段を昇るような、こうした経験ができたことは大きかったと思います。

 ちなみにここで紹介したいくつかのファミコンショップはすべて10年以上前に閉店し、今は駐輪場など有効活用されています。時代の流れもありますが、結局、お客さんを食いものにするのではなく、大事にしているお店が残っていくんだなと改めて思いました。
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