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【高橋ダン】日本人はなぜ“勉強”しないの? 勉強という“行為”のみを美徳化する危険性

 日本人と言えば「勤勉である」「勉強が好き」というイメージを持っている人は少なくないのではないだろうか。だが、ある統計を見ると、その像がまったく覆されてしまう。トレーダーとして米・ウォール街で活躍していたプロ投資家・高橋ダンは「日本社会のインセンティブシステムが良くない」と看破。果たして外国と日本、その“勉強”の仕方にどんな違いがあるのか?

日本が大国の仲間入りを果たしたという誇りは、既に過去のモノ

 最初に見たとき、とにかく僕は驚きました。2016年に発表された「Education at a Glance(教育一覧)」と日本の「平成28年度学校基本統計」で、2014年度の25歳以上の短期高等教育機関(短大・専門学校)への入学者の割合が示されていたのですが、日本は、先進国で一番数字が低かったのです。1位はスウェーデンで54.2%、次いでニュージーランドが52.7%。3位はドイツで46.3%。ノルウェイ、オランダと続いていきますが、日本の割合はわずか4.6%。これはメキシコやルクセンブルグより低い数字です。

 僕は日本人と言えば“勤勉”だと思い込んでいた。“勉強”も好きだと。ですが、この数字を見ると、大学を卒業して社会人になった日本人が、再び教育機関に入学するというケースは稀のようですね。

 なぜこんなことになってしまっているのか考えました。日本の労働時間は世界でもかなり長い。つまり、単純に学ぶ時間がないのではないかと。このデータは僕のTwitterにもアップされているのですが、そこにある日本人からこんなリプライがありました。「日本は残業が多くて勉強する時間がない」「成果より残業を長くしている人が評価されるシステムがあるから」「残業代が出るから無駄に残業をしている人がいる」と。

 日本のすべての企業がそうではないでしょう。ですが、中でも「成果より残業を長くしている方が得」という指摘は大問題だと思いました。残業をしている方が上司からの評価が上がる、会社のシステムとして残業代が出る。だから無駄に残業する…この労働環境のせいで、日本人が新たに資格を取ったり、会社がそれをプロモートするモチベーションがなくなってしまっている。ただ奴隷のように、長く働いてお金をもらうというのは、僕から見ればあまり効率的ではない。

 会社のために、或いは、家族を養おうと残業代を得るために“働く”というのは、なるほど、“勤勉”であるとも言えるかも知れません。ですがこの価値観は、高度成長時代だからこそ成り立っていたもの。戦後、すべてが壊された日本はとにかく作り続けるしかなかった…。でも今はもう“戦後”ではない。勤勉さをアイデンティティに戦後復興を遂げ、大国の仲間入りを果たしたという誇りは、既に過去のモノと見るべきです。過去の成功体験を引きずって社会を変えてこなかった結果、“失われた30年”が続いていると僕は考えます。

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