ORICON NEWS
「THE FIRST TAKE」が生む“一発撮り”のエンタメ性、コロナ禍の新たなフォーマットに
コロナ禍で見えてきた、音楽の持つパワーとライブの新たな可能性
「つまり“THE FIRST TAKE”を家などプライベート空間でやってもらう“という企画ですね。ZOOMなどでやりとりしながら、アーティストさん本人に白バックを作ってもらい、ライティングまでしてもらいました。もちろん一発撮りで、”家だけどライブだと思ってパフォーマンスしてほしい“とお願いしましたし、アーティストのみなさんも応えてくれて。最初にご出演してくださったmiwaさんのデビュー曲(『don’t cry anymore』)の素晴らしいパフォーマンスが大きかったですね」(清水)
「Stary Kidsの『SLUMP -Japanese ver.-』は、東京都とソウル(韓国)をリモートで撮影をつないでディレクションを行う形で収録しました。かなりのチャレンジでしたが、スタッフが一丸となって果敢にトライした成果ですね」(スタッフ)
さらにYOASOBI(「夜に駆ける」)、Rin音(「snow jam」)、Tani Yuuki(「Myra」)など、SNSからブレイクしたアーティストも参加。コロナ禍以降の音楽シーンの変遷もこのプロジェクトに影響を与えているという。
8月以降もsumika「ファンファーレ」、鈴木雅之「DADDY!DADDY!DO!feat.鈴木愛理」、Creepy Nuts「かつて天才だった俺たちへ」など、次々と魅力的な歌唱動画をアップ。9月5日には新コンテンツ「THE FIRST TAKE FES」(出演/ALI、岡崎体育、OKAMOTO’S)が配信されるなど、新たなプロジェクトもスタートする。
「『THE FIRST TAKE FES』では、ライヴハウスで一発撮りしたアーティストのパフォーマンスを高画質映像で配信していきます。この状況下でなかなか集まったり、ライブを行うことができないアーティストの皆さんを少しでも手助けできればという思いからはじまったプロジェクトです。『THE FIRST TAKE』のプラットフォームを使って、今後の新たなフェスの形をつくっていきます。
今後は海外も視野に入れています。『THE FIRST TAKE』をMTVアンプラグドのようなブランドに育て、海外のアーティストにも出演してもらえたらなと。もちろん日本のアーティストのブッキングにも力を入れていきます」(スタッフ)
アーティストの渾身のパフォーマンスを一発撮りで捉える「THE FIRST TAKE」。無駄を省き、音楽だけをまっすぐに届けていく、もっとも根源的なテーマを掲げたこのプロジェクトの広がりは、音楽そのものが持つパワーの再認識にもつながりそうだ。
「音楽の力をもっとも感じられるのは、“偶然が重なった瞬間”だと思っていて。一発撮りすることでアーティストが集中し、ものすごい熱量のパフォーマンスになったり、緊張感から歌詞や演奏を間違えてしまったり…。『THE FIRST TAKE』のプロジェクトでは、そういった予定調和ではない“再現性のない瞬間”を捉えたいんですよね。」(清水)
「YouTubeのコメントを全部読んでいるんですけど、ライブが行えない状況のなか、という感謝の言葉も多くて。現場に関わっているスタッフも感動しているし、その体験をユーザーとも分かち合えているのかなと思います」(スタッフ)
(取材・文:森朋之)
「THE FIRST TAKE FES」
あるのは、白いステージのみ。
ここで開かれるのは、いま注目のアーティストたちによる対バン。
控室からパフォーマンス。
ノーカットの一発撮りで鮮明に切り取る。
新しい時代の新しいFES体験が。
ここから生まれる。
今回はALI、岡崎体育、OKAMOTO'Sの3組が出演し、ライブハウスのステージで撮影した緊張感あふれるパフォーマンスを届ける。
公開日時:2020.09.05(SAT)20:00(JST)
出演アーティスト:
ALI
岡崎体育
OKAMOTO'S
■「THE FIRST TAKE」SNS
Official Site:https://www.thefirsttake.jp/(外部サイト)
Instagram:https://www.instagram.com/the_firsttake/(外部サイト)
Twitter:https://twitter.com/The_FirstTake(外部サイト)
TikTok:https://vt.tiktok.com/Axbtrp/(外部サイト)