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“即戦力芸人”麒麟・川島 テレビを全方位する最強のオールラウンダー

  • 芸人仲間や制作側から評価の高いオールラウンダー芸人、麒麟・川島(C)ORICON NewS inc.

    芸人仲間や制作側から評価の高いオールラウンダー芸人、麒麟・川島(C)ORICON NewS inc.

 ここ数年、いつの間にかバラエティ番組には欠かせない存在となっているのが、麒麟・川島明。プライムタイムでのMCをはじめ、ワイドショーのコメンテーター、ひな壇、大喜利番組など、どんなスタイルの番組でもきっちりと仕事をこなすオールラウンダー芸人だ。デビュー間もない2000年前後は、漫才のオープニングで発するやたら渋い声の「麒麟です」がウリだったが、相方・田村裕の著書『ホームレス中学生』が大ベストセラーとなると“じゃないほう芸人”に…。しかしジワジワと実力を発揮し、今やテレビ業界では“応用力・対応力No.1芸人”として抜群の需要の高さを誇る。そんな川島の“凄み”とは。

コンビの“じゃないほう”だった過去 お笑い力に定評あるがゆえの苦悩

 1999年にコンビを結成した麒麟。2001年には第1回『M‐1グランプリ』(テレビ朝日系)で決勝進出を果たし、ブレイクは早かった。『M‐1』にはトータル8回出場、5回決勝進出(最高3位)、世間でも「麒麟です」の渋い声のボケの人がいる実力派コンビと印象づけた。

 2007年、どちらかといえば地味めの相方・田村裕の自叙伝『ホームレス中学生』(ワニブックス)が200万部を超える大ベストセラーに。すると、映画化・ドラマ化・漫画化が続々と決まり社会現象にまでなる。そんな状況が続き、田村×川島間にコンビ内格差が生まれ、川島はいつのまにか「じゃないほう芸人」扱いされ、「(田村の)付き添いでTV番組に呼ばれてもピンマイクも渡されない」(本人談)事態となったのである。

 「弾(=ネタ)は持っているけど振られない」状態が続いた川島は、「じゃないほう芸人」から脱却すべく、ピンでのネタライブに挑戦。2010年、『R‐1ぐらんぷり』(テレビ朝日系)に出場して4位入賞すると、芸人としての再び実力が認められはじめ、『アメトーーク!』(同)などに出演。以降、2016年に『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)で優勝するなど、ピン芸人としても実力を発揮し続けている。

“川島無双”を体現する大喜利をSNSで独自展開! “上品な所作”も幅を広げる一因に

 そんな川島のお笑いで1番評価されているのが「大喜利」力。各ピンネタ番組ではもちろんだが、今や芸能人必須のInstagramのようなSNSにも先駆けて取り入れている。2018年には「写真で一言」的な#(ハッシュタグ)をつけて投稿開始。

 フォーリンラブ・バービーは「#武器は斧で片乳を放り出して戦うタイプの女戦士」、ハライチ・澤部佑は「#食べ放題の店で店潰そうぜと必ずいう童貞」、インパルス・板倉俊之は「#飲み会は生産性がないと言う意識高い系の社員」…といった具合に“言いえて妙”にディスるワードが注目を浴びる。今年5月には『#麒麟川島のタク゛大喜利』(TJMOOK)なる書籍を出版するまでに至る。

 さらには、「初恋の人はヒシアマゾン(牝の競走馬)」というほどの競馬好きでもある川島。競馬情報番組『KEIBA BEAT』(関西テレビ)のMCを務めたり、サウナ好きが高じてコラムを執筆するなど、多趣味なことでも知られており、タレントとしての幅も広げているのだ。

 こうした川島の多才っぷりを開花させたのは『アメトーーク!』だろう。番組内の企画「バラエティ観るの大好き芸人」では、「言動が上品」「“俺が振ったった感”を全然出さない」として、ロッチ・中岡創一や平成ノブシコブシ・徳井健太らが川島のバラエティでの動きを絶賛。博多大吉も、「同じひな壇にいるとたぶん一番速いんですよ、スピード。だから、一緒に居づらいときあるんですよね。何か起こった、さあツッコもうかなってこっちが準備した瞬間、もういってるんです」とコメント。

 一方、同番組の「プレゼン大会」では、川島考案の「良い声芸人」「先輩に可愛がってもらえない芸人」企画が1、2位を獲得したり、「運動神経悪い芸人」「学生時代イケてないグループに属していた芸人」では自身の黒歴史をさらけ出すなど、どんなに仕事の幅を広げても芸人である根幹は崩していない。

同業者&制作側から絶大なる信頼「川島が入れば現場が回る」

 川島に対する高評価はお笑い業界全体にも及ぶ。『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)では、コロナ禍でスタジオ収録が困難な時、千鳥の2人が屋上でフリートークをする回があった。千鳥のトークが持たない…と判断した加地倫三プロデューサーは、次の回の出演予定だった川島を急遽入れる一幕があった。戸惑いながら入ってくる川島だったが、状況察知能力の高さから自然にトークを始め、笑いもとっていくのだ。

 また、『ゴッドタン』や『あちこちオードリー〜春日の店あいてますよ?〜』(ともにテレビ東京系)を手掛ける佐久間宣行プロデューサーも川島の本質を見抜いた人間の一人。バラエティ番組で器用にこなす川島を見て、「目が笑ってない。こいつもっと性格悪くて、もっと闇があるはず」と感じ、『ゴッドタン』で「上品芸人ハメ外しクラブ」を企画している。

 最近まで未知数だった川島のMC力に関しては、『アメトーーク!』の「小物MC芸人」の回でバカリズムが、「すべてのジャンルのレベルが高く、もっと早く売れるべきだった」と評しており、これまで大喜利やひな壇で鍛えながら他のMCを研究してきた川島は、すっかり“現場をスムーズに回す力”もモノにしていたのだ。

 川島の笑いには、三振かホームランかといった外国人バッターのような爆発力はないが、どんな打順・守備位置でも確実にこなす、次へつなげる「打率の高さ」や「安定・安心感」がある。ひと言でいえば「マルチ芸人」ということだろうが、最近の野球界でよくいわれるところの「二番バッター最強論」にもつながるかもしれない。

 「小物MC」というのもあてはまるかもしれないが、それは「他の芸人を引き立たせる」=「一歩引いたポジションで場を回す」がゆえ。多趣味で多才なことでいえば“小タモリ”ともいえるわけで、今後も制作者側から同僚芸人、さらに視聴者にとっても「安心・安全・高品質」の芸人として、川島明の需要はますます高まっていくのではないだろうか。

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