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付録で再現?ドラえもん「アンキパンメーカー」に反響、『小学一年生』の想い
“文字を学習する”という絡みで、「アンキパン」に模した付録を展開
「毎年、“文字”をテーマにした号を予定しておりまして。“文字を学習する”という絡みで、『ドラえもん』のひみつ道具のひとつである『アンキパン』に模した付録を付けることにしました。また合わせて付いてくる『学習漢字1026の本』も、小学校6年間で習う漢字がすべて掲載されており、人気の付録となっています」(長竹氏)
発売後、SNS上では「新学期の朝食はアンキパン」、「付録でアンキパンを作ったら、朝全然食べないうちの子が完食!ありがたい」、「息子殿大喜びで食パン3枚も食べた」など、親子で実際に試して作ってみたコメントが相次いでおり、なかには「アンキパンメーカーでパンに問題を書いて、それを息子が答えながら食べている。今日はどんな問題かなーって楽しみながら。親子の会話、勉強にもなり、ステキな朝の時間がすごせてオススメ」といった声も寄せられている。
「今年は『ドラえもん ぴっかぴか めざましどけい』と題し、1分、3分、10分ごとに光るタイマー機能を付けました。また『朝だよ! 起きて起きて!!』、『フレーフレー! お・き・て!』といった『ドラえもん』のボイスメッセージもランダムに再生されるため、読者から『かわいい!』と好評でした」(長竹氏)
「デジタルな時代だからこそ、紙メディアの力が見直されている」
一方、『小学一年生』では、付録を制作する際のコンセプトは“学び”だと、長竹氏は話す。
「“遊び”から“学び”を得る記事作りを意識しており、付録についても同様です。作る工程も含め、付録で遊びながら、さまざまな学びを得ることができる仕組みを取り入れるよう考慮して企画しています」(長竹氏)
「さまざまなメディアデバイスが増え、紙メディアの需要は縮小傾向にあると言われていますが、ここ数年、児童書の売り上げはアップしています。デジタルな時代だからこそ、子どもの想像力を喚起するツールとして、本、紙というメディアの力が改めて見直されている証拠です。2020年より、小学校の『学習指導要領』も大きく変わります。子どもが自主的に考え、論理的に思考し行動する『アクティブラーニング』に重点が置かれていきます。そのような状況下、子どもの知育という分野において“本”、“紙の付録”のニーズは、改めて注目を集めていくはずです」(長竹氏)