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【プラモデル】戦艦、航空機、戦車など“神作”まとめ

「人生の大事なことは全てプラモで学んだ」旧日本海軍戦艦『金剛』に魅せられた男の“模型哲学”

 国産プラモデルの誕生から60余年。軍艦や戦車、航空機といったスケールモデルは今なお模型ファンの心を掴んで離さない。中でも、旧日本軍艦艇の美しさに惹かれる人は多い。今回紹介するのは、そんな“日本軍艦艇の美しさ”に魅せられたヤマトP氏(@YamatoP256)。「人生の大事なことはプラモ作りで学んだ」と語る、氏の模型哲学とは。

“機能美”を追求した兵器やF1マシンから感じる「動物的な美しさ」

――初めて作ったプラモデルは何でしたか?

【ヤマトP】5歳の時に作った1/2400ホワイトベースです。当時300円でした。モビルスーツではなく艦艇を選んでいたのは今と同じで、“船への浪漫”を感じていたのだと思います。無塗装なのに精巧なディテールで、キットの出来が良かった事を記憶しています。

――プラモデルには沢山の種類がありますが、ガンプラではなくスケールモデルを主に制作する理由というのは?

【ヤマトP】子どものころから戦艦大和が大好きで、いつかは制作したいと思っています。しかし、今の私の技術では満足のいくものを完成させる自信が無いので、修行としてスケールモデルの制作に精進しています。

――スケールモデルにハマったキッカケを教えてください。

【ヤマトP】高校生のとき、タミヤのF1カーモデルを作ったのがキッカケです。兵器やレーシングカーなどは機能性だけを追及した形状のはずなのに、自分には“動物のように美しいフォルム”に見え、気がついたらスケールモデルの世界にハマっていました。私が艦艇にこだわるのも、その姿が美しいことが大きな理由です。特に旧日本海軍の艦はデザインが美しく、かつ個性的です。シルエットを楽しむ制作方法から、細部にこだわった制作まで艦艇模型の奥深さも大きな魅力だと思います。また、近年では追加パーツの種類も豊富になり、制作意欲が高まります。

――艦艇にこだわってきた中で、自身の技術が成長したと感じたターニングポイントは?

【ヤマトP】実はまだ感じたことは無いんです。いつも自分の拙さに凹みつつ、「素人なんだから完成させることが第一」と思って制作しています(苦笑)。足りない技術は手数でカバーして作品を制作していますが、いつか成長のターニングポイントが来ることを信じています。

巨大な美しい建造物に、多くの兵員が搭乗し戦いに挑むという“浪漫”

――まだ大和は制作されていないとのことですが、作った艦艇の中で一番好きなキットは?

【ヤマトP】フジミ模型 1/700 日本海軍高速戦艦「金剛」です。細部まで再現され、完成時には圧倒的密度感があります。現在の艦艇模型ブームの火付け役となったすばらしいキットです。

――本作はいつ作成したものですか?

【ヤマトP】2017年に制作しました。制作期間は実質4ヵ月ほどです。フジミ模型の金剛は、対戦後期の対空兵装を増設した密度の高いディテールを再現していて、バランスの取れたスタイリッシュなフォルムと兵装の密度がバツグンです。自分的には、戦艦の中では特に美しいシルエットだと思っています。他にも、このキットはディテールアップパーツなども数多く販売しており、自分の技術に合った制作方法が選択できる点も嬉しいですね。

――自分の技術に応じて金剛をカスタムできるわけですね。

【ヤマトp】はい。私はこの金剛で初めてフライホークのフルエッチングにチャレンジしました。制作のポイントは、船の構造物の水平、垂直を意識して精巧さを表現する箇所と、人の手で取り付けられたロープやマントレット(艦橋の周囲に並べて巻き付けた防御用のハンモック)など、煩雑さを意識して取り付けることで、船に乗る人間を想像できるように制作した点です。実際は日本海軍の伝統でロープやマントレットも整えて取り付けていたと思いますが、模型的表現を優先しています。初めて自分の代表作と呼べる物が完成しましたが、課題も多く見えた作品です。

――金剛への愛情が伺える解説ですね。スケールモデルで軍艦が特に愛される理由はなんだと思いますか?

【ヤマトP】すべての船に歴史があり、一隻一隻に思い入れが出来ること。そして、巨大な美しい建造物に、多くの兵員が搭乗し戦いに挑むという“浪漫”に心を打たれるからではないでしょうか。

――次に作ってみたい艦艇は何ですか?

【ヤマトP】次は旧日本海軍の航空母艦「赤城」を作ってみたいです。そして、いつかは満足の行く戦艦大和を制作することが目標です。

――最後に、スケールモデルはヤマトPさんにとってどんな存在ですか?

【ヤマトP】楽しさも、悔しさも、感動も、大事なことはすべて模型が教えてくれました。これからも拙い技術ですが楽しんで制作していきたいと思います。

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