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作品へのツッコミでリプライが大喜利化… フィギュア用いた「オモ写」をSNSで発信する理由
作品へのリプライが大喜利大会のようで楽しい
おとん10年程前からフィギュアの写真を撮って、仲間うちでシェアしたりしていたのですが、本格的にSNSに投稿するようになったのはここ1年になります。
――「オモ写」作品を制作しようと思ったきっかけは何ですか?
おとん子どもの頃からウルトラマンのソフビ人形やガンダムのプラモなど、色んなキャラクターのオモチャを同時に使って遊ぶことが好きでした。その時の遊び方の延長線上で、様々なキャラクターが登場する自分の世界を写真で表現したいと思ったことがきっかけです。
――今までで一番反響の良かった作品はなんですか?
おとんダウンタウンの松本さんがゴリラに必死に話しかける作品「嘘や…嘘や…浜田ァ!目ぇ開けてくれ!!浜田ァァァァァ!!」は本当にたくさんのいいね・RTを頂きました。リプライでは「面白い」という声だけでは無く、作品に対するツッコミや、松本さんの背後に無言で佇む浜田さんへセリフを当てはめたものまであって、大喜利大会のようで楽しかったです(笑)。
――お気に入りの作品を教えてください。
おとんウルトラマンが3分クッキングに取り組む「終わる頃にはいつも虫の息」です。たくさんの人が知ってる番組を、キャラクター設定とともに上手いこと写真一枚に融合できたなと思います。また、世代や性別を超えて、たくさんの方々からの反響を頂き「ウルトラマン」のキャラクター性というものは一般教養レベルで認識されているのだなと驚きました。
――フィギュアを買う際は、どのようなことを基準に購入しますか?
おとん「オモ写」を始めるまでは、好きなキャラクターだけを買うことが多かったのですが、最近は「そのフィギュアは自分の世界でどんな活躍をするか?」、「既に持っているフィギュアとどんな掛け合いをするか?」この2つが基準になっているように思います。
――作品制作において、影響を受けた人はいますか?
おとん(オモ写クリエイターの)えだまさんと、元祖たまらん太郎さんには多大な影響を受けています。お2人とも視点が独特かつ柔軟で、面白くて楽しい自分の世界を撮られています。お二人の作品を通して自分らしい作品作りを、より心掛けるようになりました。
――ダウンタウン、マーベル、ウルトラマン、仮面ライダーなど様々なキャラクターフィギュアを使用していますが、使ってみたいキャラクターはありますか?
おとん最近購入したエイリアンのフィギュアです。目が無いのに首の角度や口の開き方で色んな表情に見えるので、表情付けで様々な感情を表現できたらいいなと思います。
様々なキャラクターを1つの世界に収める事ができる
おとん極力、被写体であるキャラクターの設定や、登場作品の世界観を盛り込んだものを撮るように心がけています。作品やキャラクターに対する愛情表現といったところでしょうか(笑)。
――シュールな展開とブラックジョークが持ち味だと思います。どの様なときに作品の構想を思いつくのでしょうか?
おとん仕事中や車の運転中のほか、何も考えずフィギュアを動かしているときにピン!と来る事が多いです。そこから思いついたネタにピッタリハマるキャラクターを選択して撮影すると、どうかしてる作品が出来上がります(笑)。
――作品によっては画像加工されているものもありますが、制作の流れを教えてください。
おとん撮影は一眼レフで行いますが、画像の編集・加工はスマホで行なっています。取り込んだ写真を「Lightroom」という画像編集アプリで色彩を調整して、その後に「LensFX」というハリウッド映画さながらの効果をつけられるアプリで加工を行います。4コマネタの場合はそこから更に、文字入れアプリでセリフを入れていきます。いずれも作品作りに欠かせない存在です。
――作品制作に関してのご自身のポリシーをお聞かせ下さい。
おとん“楽しんで撮る”この一点につきます。買ったフィギュアで遊ぶことも、写真を撮ることも楽しいからこそ続けて来ました。“楽しい”ことこそが、私にとってのポリシーであり原点です。
――どういったところに「オモ写」の魅力を感じますか?
おとんウルトラマンにマーベルヒーロー、ディズニーキャラクター…、どれも違う世界の住人で、テレビや映画では一堂に会する場面はまず見られません。けれどもオモ写ならば、それらのキャラクターを1つの世界に収める事ができる。カメラとフィギュアがあれば、シャッターを切るだけで世界が無限に広がっていく。それこそが、私にとっての「オモ写」の魅力です。
――今後挑戦してみたい作品テーマはありますか?
おとんシュール系の作品ではツッコミや、その人が考えた別のセリフなど、様々なリプライを頂きます。こういったコミュニケーションこそ、SNSに作品を投稿する醍醐味だと思うので、作品に対する感想だけで無く、続きやオチを作ってもらえるような“フォロワーも参加できるオモ写”を撮っていきたいです。
◆おとんさんTwitter @oton_re(外部サイト)