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ゴルゴにAI…伝統の『養命酒』がなぜか攻めてる!? SNSで“バズるプロモ”で若年層売上が120%に
★可愛すぎる! 働くビンくん&ハコさん動画♪
マーケティング部所属の「ビンくん」と「ハコさん」、いつからいるかはわからない
養命酒そのままの姿で商品の普及に務める、マーケティング部所属「養命酒の瓶」、通称“ビンくん”が颯爽と同社のツイッターに登場したのは、今年の5月。
「ビンくんとハコさんは、気がついたらマーケティング部の社員として働いていました。いつからなのか、僕らもよくわからないんですけど(笑)。ビンくんはとても活発で、社内ではイジられキャラ。ハコさんは、無口でジェントルなタイプです」(マーケティング部専門課長 鳥山敦志さん)
「健康のための養命酒なのに、殺し屋とコラボなんかしていいのかっ!?」
「キャンペーンの開始は2013年からです。養命酒抱き枕や、『ゴルゴ13』とコラボしたアタッシュケースから始まり、『コップのフチ子さん』コラボ、ジャンボ抱き枕など、いろんなアイテムを作ってきました。『ゴルゴ13』のときは、『健康のための養命酒なのに、殺し屋とコラボなんかしていいのかっ!?』と、お客様からお叱りを受けてしまうかも…という不安があったんです。でも、勇気を出してやってみたら、『面白い!』といった好意的な声ばかりで、ホッとしました〜。ちなみに、今までで一番、応募数が多かったのは、『Yomeishuモバイルバッテリー』の23万件ですね! 2年前の『ポケモンGO』が流行った時期で、モバイルを酷使する人が多かったせいでしょうか〜? 体の疲れは養命酒でチャージして、スマホの疲れはバッテリーで! という意図で開発したんですよ」(ビンくん)
毎回話題になるキャンペーンだが、単に面白い物を作ろうというわけではなく、ベースには医薬品としての養命酒の効能を伝えるという、しっかりとしたコンセプトがある。
「抱き枕のときも、ただ養命酒を大きくして面白くしたのではなくて、養命酒には冷え症を改善する効能がある→冷えがなければよく眠れる=抱き枕という発想なんです。話題性とともに養命酒本来の効能を知ってもらうために、どんなキャンペーン商品を開発したらいいのか? マーケティング部一同、日々一生懸命考えているんですよ〜」(ビンくん)
新規の若年層売上が前年比120%、キャンペーンが購買層拡大のきっかけに
「そうなんです! そして、AIやモバイルバッテリーといった、最先端の言葉と伝統的な養命酒をくっつけたときのギャップ? インパクトも、なかなかのものでしょう!? 『キャンペーンをきっかけに飲んでみた』という声も届いていて。養命酒の良さが伝わってくれて、ボクもうれしいです!」(ビンくん)
「若い世代の方たちも、『自分にはあまり関わりのない、古くからある固い企業だと思っていたけれど、何か面白いことをやっているな』という認識になってきました。『今度は何を仕掛けてくるんだろう!?』といった声も増えてきていますね」(鳥山さん)
これらの努力により、以前はコアなターゲットではなかった20代後半から40代にも、ユーザーが拡大してきているという。実際、2013年から2015年にかけて行われた計4回のゴルゴキャンペーンでは、応募総数が約9万1000件に。2014年から2015年のキャンペーン期間中、新規ユーザーの若年層売上の割合は前年比120%。キャンペーンをはじめとした養命酒のチャンレンジは、着実に結果に繋がっているようだ。