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ORICON NEWS
のん5大都市ツアー直前、根強い“女優待望論”への想い
音楽のヒーローたちに“言ったもん勝ち”でオファー、「実現してすごく不思議な気持ち」
のんすごい方々に曲を書いてもらったら、すごいアルバムができるんじゃっていう単純な発想から始まって、それが本当に実現したということがとてもうれしかったし、不思議な気持ちでした。
――のんさんからリクエストを出していったんですか?
のんそうですね。「この方に書いていただけないですかね」と相談して。言ったもん勝ちだと思ってお願いしていったんですけど、皆さん快く引き受けてくださいました。
――楽曲にも「スーパーヒーローになりたい」という曲があります。
のんもともとマーベルやDCコミックスに出てくるスーパーヒーローの映画が私は大好きで。私自身がスーパーヒーロー役をやりたいなと思ってできた曲なんです。作詞・作曲・編曲をしてくれた高野寛さんから「のんちゃんの話を聞いて、のんちゃんが発言しているような曲にしたい」とおっしゃっていただいて。まさに私自身を表した曲になっています。
役には猪突猛進、ライブでは別人に。役者としての姿勢が音楽にも?
のん実は“パンク”と言われるようになったのは、音楽を始めてからなんです。指摘されて「あっ…私ってそうなんだ」って思って。ポップな曲を作りたいと思って取り掛かるんですけど、毎回パンクな曲になっていくから(笑)。
――のんさんにとって音楽活動をすることは、気づいていなかった内面の自分に気付ける感覚なんですか?
のんはい、昔から猪突猛進タイプだというのは自分でも分かっていたんですけど。振り返れば役に取り組むときも、その役を自分がやる意義を深く考えるタイプなので。そういうところが音楽にも出ちゃうのかもしれません。音楽は、自分が表現したいことがもっともストレートに出せるものですね。聞いてくださる方たちにもまっすぐ届けられている気がして、それがすごく気持ちいいんです。
――今回全国ツアーを行いますが、ライブに対する気持ちはいかがですか?
のんすごくワクワクしています。各地に行って、みんなと楽しい空間を共有するのは他の仕事では味わえないものなので。特別な感覚だなと思いますね。以前、ワンマンライブやったときに友達に見に来てもらったんですけど、「別人だった」って言われました(笑)。普段は楽しいとテンションが上がって興奮するんですけど、それをストレートに言葉で表現しないところがあるので。ステージだとそれが解き放たれるのかもしれないですね。
――事務所が変わってから、音楽をはじめ多岐にわたって活動している印象がありますが、ご自身としては幅広い活動をしていきたいですか?
のんそうですね。そのために「のん」になったので。自分で物づくりすることがもともと好きなんです。自分を含めたチームみんなで一緒にやっていきたいという思いが強いですし、私が一番大事にしていることでもありますね。
――逆に誰かをプロデュースしたいと思ったことは?
のん誰かをプロデュースしたい!? おもしろそうですけど…皆さんが思っているより、私自分のことが大好きで(笑)。思いついたら全部自分でやりたくなっちゃうんです。今後は、自分の曲はどんどん作りたいですね。みんなが歌ってくれるような曲をつくりたいです。自分の曲だけで構成されたアルバムも発表できたらと目標にしています。
根強い“女優業”待望論、糸口は「自らアイデアを出し作品に向き合い続けること」
のんのんになってから、肩書を「女優兼創作あーちすと」と言っているんですけど。“あーちすと”が音楽、絵を描く、服を作る…と枝分かれしていて、その中に“女優”もあるという感覚です。私にとって女優は、創作していくなかの一つの感覚です。女優のお仕事によってたくさんの人に知っていただいているので、私にとっては大事なお仕事です。ずっとやっていきたいとは思っているので、今年の下半期にそういう発表もできたらいいなと思っています。
――現在、女優業に生かせるように意識して取り組んでいることはあるんですか?
のん私は、ハマってしまうと同じ作品を何度も見るほうで。この役やりたい、どうやったらこんな表現できるんだろうと、作品を繰り返し見て、ものまねしたりしますね。どういう解釈なんだろうと研究しています。
――では、最近気になった作品は?
のんこの間『ミッション:インポッシブル』の最新作を見ました。イーサンをやりたいなって(笑)。
――『あまちゃん』など多くの出演作がありますが、ご自身の過去の出演作品も見たりするんですか?
のん過去の作品はどれも素敵で、大好きです。実際に見て「このシーンってこんなふうに表現していたんだ」とあらためて新鮮に思ったりするので。「あ、これ使えるよな」っていう表現を見つけています。