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能年玲奈『ひねくれないで素直でいることを大切にしたい』

NHK朝ドラ『あまちゃん』に続き、主演映画『ホットロード』も大ヒットした能年玲奈。続く主演作『海月姫』がいよいよ公開。今回は一転、いつもスウェット姿で、もしゃもしゃ三つ編みにメガネのクラゲオタク役で、本人が好きというコメディモードが全開だ。

不気味にできたらいいなと思って

――能年さん自身は、クラゲと何か縁はありましたか?
能年 あまり注目したことはなかったです(笑)。でも、映画の撮影で見て、ヒラヒラしている口腕部分が好きになりました。水中でフワーッとしているのがきれいだなーと思って。

――『海月姫』の原作は知っていたんですか?
能年 はい。映画に参加させていただくことになって、じっくり読み返しました。パワフルで、おかしな人たちがひしめき合って(笑)、ハチ切れている感じがいいなと思いました。

――そういうところは、映画にも出ていて。
能年 そうですね。ナイーブなところが暴力的に出るというか。オシャレ人間と話すとき、クッと逃げちゃいそうになるのを、勇気を振り絞って向かっていこうとしたら、タガが外れちゃう感じとか。

――演じるうえでは、より作り込んだような?
能年 今までより誇張した表現を意識しました。動きがかまえていたり、ワタワタしながら、脚が一定の広さで開いていたり。

――“オタク”という部分で、意識したこともありました?
能年 冒頭の熱帯魚店のシーンで、店員さんにしゃべりかけているのに目線を合わさないところとか、すごく意識しました。

――あの「クララが死んじゃう!」と詰め寄るところは、ひとつの見せ場ですよね。
能年 ゾンビみたいにねじ込んでいくところが気に入ってます(笑)。マンガだと、すごくモヤモヤしたオーラが出ていたので、不気味にできたらいいなと思って。

友だちに「ちょっとオタクっぽい」と言われる

――能年さんはオタク的にハマったものって、ありますか?
能年 演技……と言いたいなと思っています(笑)。演技オタクと自分から言えるぐらいがんばって。

――オタク的な気質はあると思います?
能年 自分ではそんなに思わないんですけど、友だちに「ちょっとオタクっぽい」と言われたりはします。休みの日にずっと外に出ないで、もの作りをしていたりするので。

――ミシンで何かを縫っていたり?
能年 この前は、3時間ぐらいかけてフリースのワンピースを作りました。

――そういう意味では、月海を演じやすい面もありましたか?
能年 はい。月海みたいにクラゲを見てうっとりしたりはないですけど(笑)、集中し始めた途端、いろいろなことがそっちのけになる感じはわかります。それに、私も家から出るのが苦手で……。いちど出ちゃえばいいんですけど、玄関から一歩出るまでが気持ち的に抵抗があるんです。そういうところから広げて演じた感じです。

――能年さんが家からなかなか出られないのは、何か理由があるんですか?
能年 単純に面倒くさがりなんだと思います。仕事だとなんでもがんばれますけど、ふだんの私は運動するのもすごく苦手で体を動かしたくないですし……仕事じゃないとがんばれない(笑)。なので、月海の一点だけに集中力を発揮する部分は共感しました。

――天水館の他のキャストのなりきりぶりも目を引きますよね。
能年 ばんばさん役の池脇千鶴さんが、アフロをかぶって目を隠しているのが衝撃でした。それだけでも観に来ていただきたいぐらい(笑)。他の皆さんもまったくの別人になっていて、とても楽しかったです。

服装なんて気にしなくてもいい

――現場では皆さん、常にあの扮装なわけですよね。
能年 視界が狭いとかなりストレスになるみたいで、待ち時間はできるだけカツラを外して、カメラが回ると集中するという繰り返しでした。でも、私はメガネにけっこう馴染んでしまって(笑)。終わったら小道具置き場に戻さないといけないのに、かけたまま楽屋に行って、「あっ、忘れてた」ということがよくありました。

――月海に扮した自分を最初に鏡で見たときは、どう思いました?
能年 「大丈夫かな?」って心配しました。ちゃんと月海に見えているのか……。でも、ビジュアルが公開されたときに、みなさんから「月海そのまま」と言っていただけて、初めてホッとしました。

――能年さん自身は、むしろオシャレ人間タイプですよね?
能年 オシャレは好きです。

――客観的に月海のイデタチを見ると、ダメ出しをしたくなったり(笑)?
能年 映画の最後に、月海には「ダメな人間でもすごいことができるんだ」という自信がついた気がして。それがすごくいいなーと感じたので、月海は月海でいれば服装なんて気にしなくてもいいと思いました。あと、スウェットも楽でいいんじゃないかと(笑)。

――確かにこの映画、おかしいけど、感動もするんですよね。
能年 そうなんです。最後に月海がテレながらも素直に笑えたのは、自信がついたということなんだなと感じました。その自信は、オシャレに目覚めたということではなく、「自分みたいなダメ人間でもファッションショーをやり遂げた」ということから。一点だけに集中力を発揮する尼〜ずの人たちだからこそ、それができたと思ったので、ず〜っとスウェットの生活でもいいんじゃないかって(笑)。

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海月姫

 とある古びたアパート、天水館。そこで暮らす倉下月海は、オタク女子友だちと共同生活を送っていた。「男を必要としない人生」を信条に、自らを“尼〜ず”と呼び、それぞれのオタク道を極めるゆるい毎日。
 そんな彼女たちの前に女装美男子・蔵之介と童貞エリート・修の兄弟が出現! 動揺する尼〜ずたちに、心のより所でもある聖地(=ボロアパート)が強奪の危機まで勃発。自分の大切なものを守るため、自分たちの居場所を守るため、尼〜ずと蔵之介はタッグを組み、最後の大勝負にうって出る――。

監督:川村泰祐
出演:能年玲奈 菅田将暉/池脇千鶴 太田莉菜 馬場園梓(アジアン) 篠原ともえ
公式サイト(外部サイト)】【予告編(外部サイト)
12月27日(土)全国公開
(C)2014『海月姫』製作委員会(C)東村アキコ/講談社
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