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デビューから10年 葵わかなが抱く女優像とは「物語と人をつなぐ架け橋」に

 今から10年前の2009年、原宿でスカウトされ芸能界に飛び込んだ女優・葵わかな。2017年、NHK連続テレビ小説『わろてんか』のヒロイン役を射止め、彼女の名前は老若男女に知れ渡ることに。19歳にして、50代までの女一代記を演じきり、女優としての力量の高さも証明した。本が大好きで、少し引っ込み思案だったデビュー前の彼女が、いつしか“演技”を通して視聴者とコミュニケーションをとれる存在へと成長していった。

『わろてんか』を経験し、注目度UP 『ネクストブレイク』で女優注目株

 ORICON NEWSが4月に発表した、今年更なる飛躍が期待される『2018年度ネクストブレイクランキング』の女優部門で、葵は1位を獲得。『わろてんか』で「可愛くて演技が上手」(兵庫県/10代/女性)、「大女優になる貫録を感じる」(徳島県/50代/女性)と演技力が評価され、幅広い層から支持を集めた。

 芸能界デビューは小学5年生。CMなどに出演しつつ、その存在を世間に知らしめたのはアイドル「乙女新党」のメンバーだった。その後、女優業に専念するべく、グループを卒業。映画『陽だまりの彼女』(2013年)でヒロイン役・上野樹里の中学生時代を葵が演じ、女優としての頭角を現した。そこから、1年ペースで映画作品に出演。『暗殺教室』(2015年)、『サバイバルファミリー』(2017年)、『逆光の頃』(2017年)と話題作に出演。

 そして、3度目のオーディション挑戦を経て、遂に朝ドラのヒロイン役を射止めた。約10ヶ月という長丁場の撮影で座長という立場で先輩俳優と共に、作品作りの中心を担った。

 「スタジオと家の往復という毎日だった」「みんなが応援してくださっていたというのを、終わってからようやく感じられるようになった」と、周囲の評価に、どこか他人事のような感想を述べていたが、そんな葵に現場からのオファーは絶えることはなかった。

 現在放送中の日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)では新人看護師・花房美和役。さらには、映画『青夏きみに恋した30日』で佐野勇斗とW主演としてヒロイン役を演じる。制作側からも、視聴者からも葵の演技に期待の声を寄せている証だろう。

とにかく演じていることが楽しくてしょうがない

 6月で20歳を迎える葵。10歳でこの世界に入り、芸歴10年を迎える。15歳から1年に1本ペースを崩さずに毎年、映画作品に名を連ね、今回の『青夏』を含めて出演作品数は11本を数える。デビュー前の葵は、マイペースな読書少女、ファンタジー作品を好み、夢見がちだったと語る。その影響か、あまり周囲と馴染めず、人と距離を取っていたそうだ。そんな葵に変化が訪れた。読書で培った想像力をアウトプットできる場“演技場所”を得て、自ら自分の魅力を開花させていった。

 「演じることが楽しい」。自分の好きなことで、それを受けとめてくれる人がいるということに「ラッキー」だと笑顔で語っているが、作品を作りあげていく上で、求められていることに、応えていきたいと貪欲な姿勢も見せていた。SNS上では、「長丁場の朝ドラで鍛えられた感じ!これから楽しみだ」、「普段は、こんな実年齢な感じなのね」と近年の作品に対する投稿が見受けられ、作品ごとに葵が応えていったという証しかもしれない。

朝ドラのヒロインを経験させてもらって、いまの私がいる

 映画『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)は2013年から2017年にかけて「別冊フレンド」(講談社)で連載された、南波あつこによる人気コミックが原作。夏休みを田舎で過ごすことになった都会の女子高生・理緒と、そこで出会う地元の男子高生・吟蔵との“期間限定の恋”を描いたラブストーリー。

 葵にとって、初の恋愛映画でのヒロインを演じることになる。胸キュンな感情を出すことに四苦八苦すると意外な胸の内を明かしたが、座長の立場としては「主演を任せてもらったからには、自分にできることは全部したい」と責任感ある気持ちを見せていた。朝ドラのヒロインを演じて、今の自分がいるのだという自信と成長という経験値を得て、“進化した葵わかな”となっていることを感じさせた。

 取材時、葵のお茶目な面を垣間見た。
「『わろてんか』の時とは状況が違って、『青夏』は同世代が多いので、自分も引っ張っていかないといけない立場」と語るが、葵自信、今年二十歳になる年齢で、『青夏』メンバーとほぼ同年代でありながらも、しっかりとした考えを語った。筆者は思わず「しっかりしているね」と語りかけると、「よく言われます(笑)」と笑みを見せていた。

 子供時代、自分の世界がありすぎて、マイペースだったために、人と歩調を合わせるのが苦手だったと語っていた。きっと、そういった苦手意識は、まだ葵の根底にあるのだろう。でも、NHKの朝ドラというプレッシャーの中で、座長を務めあげた自信が“葵わかな”流の経験値となっていっているのだろう。

葵わかなが考える女優像は“架け橋”であるということ

 「女優さんというお仕事は、物語があって、現実を見る人がいて、そこの架け橋となる人」と語ってくれた。『青夏』では、自身初となる恋愛映画のヒロインを演じている。葵はどんな“架け橋”をかけるか、ということを意識して、今作に臨んだそうだ。

 シーンごとに、監督と演技について話し合いを何度も重ね、台本の行間をしっかりと理解し、セリフにない感情の演技を丁寧に紡いだ。

 「少女マンガという架空の物語を映像化すれば、当然、現実に近づく。逆に、マンガっぽく演じてしまったら、視聴者からはちょっと遠い話になってしまう。生身の人間が演じながら、ドラマチックに見せる微妙な塩梅を探っていきました」(葵)。

 葵わかなが、今作で我々にどのような“架け橋”をかけてくれたのかは十分に期待に応えている。今後も彼女は様々な“架け橋”をかけていってくれるだろう。

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