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ディスりにめげない“おおらか”な県民性…埼玉県民の自虐に秘められたお人柄とは?

 「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」――これは2019年に二階堂ふみ・GACKTのW主演で実写映画化が決定した話題のマンガ、『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』(宝島社)の表紙を飾った一文である。マンガには「ああいやだ! 埼玉なんて言っているだけで口が埼玉になるわ!」「埼玉にタクシーなんぞありませんよ 足といったら牛車か馬車か…」といったディスりセリフが多数。発売当初から多くのメディアで取り上げられ反響を呼んだ。

■もはやディスりや自虐に慣れっこな埼玉

 住み続けたふるさとをけなされることがあれば、普通は怒るのが当たり前。しかし埼玉にはなぜか“自虐”に走ったおもしろネタがたくさん存在する。埼玉県の多彩な魅力を紹介する学習マンガ『埼玉県のひみつ』(学研)では、家族で埼玉県に引っ越すことを告げられた主人公・シンジの顔が「悲壮感に満ちた絶望的な表情」と話題に。また、埼玉県川口市が移住促進のために制作した動画『お願い住んで川口市』でも、川口市について「ほぼ東京」「治安だって言うほど悪くない」などとPR。反響を見る限り、市民の方もこれを好意的に受け止めているように見える。埼玉がディスられたり、自虐ネタに走ったりしてしまいがちなのはなぜなのか、PR動画で話題を集めた埼玉県川口市の広報課に聞いてみた。

――2017年のPR動画『お願い住んで 川口市』が話題になりましたが、なぜ「自虐」の動画を作ろうと思ったのですか?

 シティプロモーションの一環として定住促進に取り組んでおり、子育て世代の市外在住者をターゲットに、安全、安心な子育てに適した都市であるイメージを効果的に発信するために制作しました。また、「数多い自治体PR動画の中で埋もれない動画」「インパクトのある動画」に重点を置き、ユーモアのある、他自治体が作らないような動画を目指しました。

――動画についてたくさんの反響があったと思いますが、それを受けていかがですか。

 好意的な反応が多く、川口市に少しでも興味を持っていただけたと大変うれしく思います。また、様々なメディアで取り上げていただけることも多く、川口市の立地の良さや知名度向上に効果があると感じています。今後も継続して、川口市の知名度や魅力を伝えられればと考えています。

■埼玉県民にあるのは、ディスりを笑い飛ばす“おおらかさ”

――埼玉県民が「自虐しがち」というのはさまざまな場所で聞かれますが、埼玉県民にはどのような特徴があると思いますか?

 埼玉県民の特徴と聞かれて確たるものはありませんが、よく東京と比較されて“田舎”や“ダサイタマ”などとも評されます。埼玉県民にはそれを逆手にとって笑い飛ばす「おおらかさ」があるのではないでしょうか。

――最後に川口市の良いところについてお聞かせください。

 埼玉県の南の玄関口として東京に隣接し、東京駅まで23分(快速利用時)と都心へのアクセスの良さなど、大変住み良いまちです。昨年12月には人口が60万人を突破し今年4月より中核市に移行しました。新市立高等学校の開校や保育所の増設などこれからも選ばれるまちとして発展し続けています。

 埼玉を『ダサい』とディスられても、『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』(宝島社)が書店に平積みされていても、ありのままを受け止める埼玉県民の“寛容さ”。この県民性こそが、埼玉の魅力なのかもしれない。

埼玉県川口市PR動画『お願い住んで 川口市』

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