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テレビ番組内での“重大発表”、視聴率アップだけでない利点とは?

  • 『行列』で結婚することを発表した渡部建と佐々木希(佐々木希インスタグラムより)

    『行列』で結婚することを発表した渡部建と佐々木希(佐々木希インスタグラムより)

 アンジャッシュの渡部建と女優の佐々木希が『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系/4月9日)の3時間スペシャルで結婚を発表し、平均視聴率20.2%(瞬間最高視聴率24.2%)という高視聴率を記録した。キーとなったのは、予告CMから番組内でも煽りまくった“重大発表”というフレーズ。重大発表で視聴者を惹きつける手法は日本テレビの“十八番”でもあるが、最近は他局でも使われるようになってきた。視聴率アップ以外に“重大発表方式”の利点とはどこにあるのだろうか?

日テレ・24時間テレビで培った“発表方式”が増加

 この重大発表方式、その手法や実績においては、やはり日本テレビの独壇場であると言っていいだろう。4月15日放送『嵐にしやがれ』の3時間スペシャルでも、今年の『24時間テレビ』のメインパーソナリティーを嵐の櫻井翔、KAT‐TUNの亀梨和也、NEWSの小山慶一郎の3人が務めることが“発表”された。『行列のできる法律相談所』でも『24時間テレビ』のチャリティマラソンランナーを発表することが“定番化”している。

 また、同番組内では出演者の結婚・離婚・妊娠などのプライベートが重大発表としても使用されてきており、視聴率アップに貢献してきたのだ。以前までプライベートな案件に関しては、事務所からマスコミ各社へFAXが流されたりしていたが、最近では自身のブログで発表するというパターンも増えている。

決められた番組進行により失言も回避、イメージキープにも貢献

 世間を騒がせた“重大発表”の場合、その昔は記者会見が行なわれることが常であった。だが内容によっては、質疑応答の中で答えづらいことに追及される場面もあり、対応を誤ると火に油をそそぐことにもなりかねない。かと言って昨年のベッキー騒動での川谷絵音のように、会見等をいっさいおこなわないと、「何様なの?」と視聴者からの反感を買うこともある。

 その点、番組内における“重大発表”という形式は、番組自体の引きにもなるし、あらかじめ内容が決められているので、不意な質問に当事者があたふたすることもなく、離婚などのネガティブな問題にしても、他の出演者のツッコミでイジられることで笑いに変えることができる。また、視聴者のほうも「この人、意外と潔いわね」などと好感度が上がる場合もあり、イメージダウンも最小限に抑えられるのだ。いわばテレビ局にしても、芸能人側にしても、両者にメリットのあるウィンウィン関係にあると言えるだろう。

 ただ、昨年の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)内での謝罪発表のように、「自分たちの番組内で自分たちの気持ちをファンに伝えたい」という、“誠意ある”重大発表が、はからずも大きな波紋を呼ぶこともあるようだ。

一方、発表内容を超えた“煽り”は反感を買う可能性も

 また、バラエティ番組によっては、CM前に「このあと重大発表!」と煽り、CMが明けてみるとただのゲストの番宣だった…というパターンも多い。深夜番組にしても同様に煽りながらも、CMが明けると「実は今日の放送で、この番組は最終回になります…」というものもある。

 この重大発表方式は、視聴者にしてもどんな発表が待ち受けているのかわからないだけに、ドキドキ・ワクワクするものであることは間違いない。しかし、フタを開けてみれば落胆するようなシロモノもあれば、かつての『行列のできる〜』内における萩本欽一の『24時間テレビ』チャリティマラソンランナー発表のときのように、本当のサプライズで視聴者の度肝を抜くケースもある。

 影響力の強いテレビでの発表は、視聴率アップを狙うテレビ局や芸能人たちにもメリットは多いが、あまりにも狙いすぎたものには視聴者も辟易している。今後の“重大発表方式”は、そのあたりの演出の塩梅が重要な課題となってくるだろう。

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