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【SMAP連載25 最終回】香取慎吾40回目の誕生日、解散後も今を生きる5人のこれから

 前回お送りした『5人が提示した見たことない景色、彼らが“アイドルの天才”となるまで』に続く、SMAP連載第25弾。SMAPが昨年末をもって“解散”してから1ヶ月が経ち、メンバーはそれぞれ個々の活動にまい進している。本連載がスタートして半年。香取慎吾の40回目の誕生日である今日、彼らが見てきたであろう景色とこれからの未来に想いを馳せつつ、本連載の最終回としたい。

香取慎吾の40回目の誕生日に思うSMAPというアイドルの形

 最新作が、最高傑作だった。

 8月にこの連載が始まって、原稿を書く上での必要に迫られながら、繰り返し繰り返しSMAPのライブ映像を観て思った。好きなセットリスト、好きな曲、好きな衣装、好きなアレンジ、好きな振り付け、好きなメンバー同士のやりとり、好きな挨拶、好きな表情……。デビュー直後から、それぞれの映像に見所はあるけれど、彼らの場合、年齢を重ねるごとに魅力が加速していることに、何より驚かされる。同様のことは、映像集『Clip!Smap!コンプリートシングルス』を観ても感じられた。人間としてのキャリアは、人を磨きこそすれ、腐らせたり、衰えさせたりするものではないのだということを、SMAPは身をもって教えてくれた。人間としての頂点は過去にはない。いつも、“今”こそが最善なのだと。

 2017年1月31日は、香取慎吾の40回目の誕生日である。早生まれの香取は、SMAPが結成した1988年に11歳の小学6年生、CDデビューした1991年は14歳の中学3年生だった。ある程度完成された形でデビューし、自分たちの世界観や関係性を提示するバンドなどとは違い、未熟な時代から成長を見守ることもまた、アイドルグループを応援する醍醐味である。

“新しい価値観”と“大人アイドルの可能性”を創出してきた

 デビューした時は、全員が10代だった。全員が20代となる前年に冠バラエティ『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)がスタートし、「夜空ノムコウ」という従来のアイドルの枠を超えた大ヒット曲が生まれたときでも、香取はまだ21歳になるところだった。いわゆるメジャーな学園ドラマにあまり縁のなかったSMAP(唯一の例外がデビュー前の森且行のTBS系『3年B組金八先生第3シリーズ』への出演)にとって、うら若き時代の代表作を持たなかったことは、もしかしたら幸いだったのかもしれない。彼らの場合、20代には20代の代表作が生まれ、30代には30代の代表作が生まれていた。個人個人での芝居の役柄もそうだが、音楽的にも、“今だから歌える曲”にその都度その都度巡り会えた。そのため、過去映像を追いかけても、不思議と「あの頃は良かった」とか、「この頃がピークだったな」と“若さ”への憧れが生じることはなかった。彼らは、常に、ファンの想像を超えるカッコ良さや美しさ、優しさや強さ、豊かさや明るさを提示してくれたのである。

 10歳という若さでジャニーズ事務所に入所し、11歳の時はすでにメンバーの連絡係を担当していた香取は、小学生の頃からショービジネスの英才教育を受けてきた。それから20年のキャリアを積み、31歳になった2008年のツアー『super.modern.artistic.performance tour』から、コンサートの演出を一手に任された。それから2014年までの4回、ツアーの総合演出を手掛けているが、過去からのライブ映像の中で『Mr.S “saikou de saikou no CONCERT TOUR”』の「Battery」から「CRAZY FIVE」までのノンストップのダンスコーナーは、SMAPのダンスコーナーにおける“K点越え”のような華麗さと迫力があり、個人的にはこの先最もリピートしてしまいそうな予感がしている(それまで一番ヘビロテしていたのは、『Live BIRDMAN』のダンスコーナーだった)。2014年の夏のライブだから、7月生まれの草なぎ剛は、この時すでに40歳の誕生日を迎えていた。香取を除けば、全員が40代のグループで、このダンスの激しさは驚きだったし、大人だから出せるゴージャス感には、ただただ酔いしれるばかりだった。そうやって彼らは主にライブで、“新しい価値観”と“大人アイドルの可能性”を常に創出してきたのである。昨年末のSMAPの解散がなければ、今頃は、全員が40代のアイドルグループとして、また新鮮な驚きをくれたに違いないのだ。

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