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【連載番外編】記者が見たSMAPの真実 PART2 〜中居正広と木村拓哉の素顔〜
尊敬すべき人間性であり、かつクレイジーである5人
ここに挙げたのは、たいせつな思い出のほんの一部だけれど、SMAPのメンバーをインタビューしたり、現場での様子をレポートする中で、いつも、彼らの中にある優しさと深い人間性に触れられたような気がしたものである。5人が5人とも、人として尊敬できる。でも、小さくまとまらず、それぞれがはみ出したクレイジーな部分も内包している。まさにFIVE RESPECTで、CRAZYで、True Loveを感じさせてくれる彼らなのだということを。
中居正広 解散騒動の渦中にも関わらず、他人を思いやれる心根
しかも収録は長引き、セット裏で彼の取材ができたときは、夜中の2時をまわっていた。番組に絡めた質問が一巡したあと、思い切って、「あの、3月末をもって休刊することになりまして……」と切り出してみた。すると、それまでは冷静なトーンで淡々と質問に答えていた彼が、「うん? なに、どうしたの?」と、目を丸くしてこちらを見た。まるで大人が泣いている子供をなだめるような柔らかくてあたたかい声だった。話題を突然切り替えることに対するためらいも、瞬時に察してくれたようだった。自分たちだって大変なのに、この人は本当に他人のことを思いやれる人なんだ。優しいなぁ。大きいなぁ。そんな風に感じて、胸がいっぱいになった。
“正解がわからないから学びがある”“終わったわけじゃない”
その3ヵ月前、12月に表紙で登場してもらったときは、「どんな番組も、中居正広個人としてではなく、“SMAPの中居正広”としてやっている」という発言もあった。彼の発する“SMAP”とか“SMAPさん”という言葉の響きが好きだ。それがどんなきっかけでも、どんなタイミングでも、まるで最愛の人を呼ぶような、慈しみが感じられるから。
“正解がわからないから学びがある”“終わったわけじゃない”という言葉には、彼の生き様そのものが表れている気がする。