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ORICON NEWS
【連載3】SMAPきょう25周年 記者が見た5人の真実 PART1
5人はイメージを共有し、自由自在の対応力を発揮した
5人での撮影は、だからちょっとしたライブのようだ。写真撮影を苦手とする中居は、「笑顔で!」というオーダーにこそなかなか応えてはくれないものの、リーダーのシャイな部分を補うように、木村が不意に予想外の動きをしたりして(さっきの花束リレーのエピソードみたいに)、それがいいアクセントになっていく。笑顔を牽引していくのは常に香取で、どうしても「できるだけくっついてほしい!」というこちらの要望に、草なぎという相棒と一緒になって、きっちり対応してくれた。短い撮影の中でも、草なぎと香取のじゃれ合いには、いつも和まされたものだ。また、こちらの投げるテーマに一番繊細に反応するのが稲垣で、たとえば木村がトリッキーな動きをしたときは、それをうまく生かすような表情を見せたり、自由自在の対応力で常に全体のバランスを取っていた。
SMAPであることに苦しみ、愛し、SMAPという人生を生きてきた
様々な取材現場で、奇跡のような5人の輝きを目の当たりにできたこと。SMAPのライブで、彼らの心からの歌と言葉が聴けたこと。それらの思い出は、これから先もずっとずっと宝物として、心の中でかけがえのない輝きを放つだろう。
25年前の9月9日、SMAPの物語は始まった。そしてこれからも、SMAPと私たちの物語はずっとずっと続いていく。
(文/菊地陽子)
【連載番外編】
『記者が見た5人の真実 PART2〜中居正広と木村拓哉の素顔〜』に続く
【連載第1回】
『SMAP解散がもたらした喪失感 終わらないことは“残酷”なのか?』
【連載第2回】
『SMAPにとっては“異色”だった国民的ソング「世界に一つだけの花」』
【連載番外編】
『記者が見たSMAPの真実 PART3 〜稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾の素顔〜』