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独自システムを構築 “本業”以外の魅力引き出す『ZIP!』
同枠は歴代の日テレ看板アナが総合司会を務める伝統
「あと斬新だったのは、やはり『MOCO’Sキッチン』企画で速水もこみちさんを起用したことでしょう。もこみちさんはイケメン俳優としてブレイクした後、当時の料理男子ブームに乗って、料理上手なところや時おり出すオヤジギャグが女性層にバカ受けして、再ブレイクとなったのです」(バラエティ番組制作会社スタッフ)
速水やMAKIDAIら、意外性溢れる抜擢で新たな側面引き出す
「確かに“出演者が多すぎて学芸会みたい”なんて批判もありますが、それぞれがそれなりに役割をまっとうしているし、毎回観ていると不思議と慣れてくるもので、面白い。関根麻里さんの後任となった北乃きいさんも、当初は“何で今、北乃きい?”といった声もありましたが、持ち前の明るさと健康的なルックスが意外なほど朝にマッチして、その後すっかり定着しました。年配層の好感度もだいぶ上がったのではないでしょうか」(前出のスタッフ)
“タレント”ではなく専業の俳優やアーティストを起用し育成することで独自ブランドを構築
もちろん、これらのアナウンサー以外の出演陣が活躍できるのは、中心にいる局アナ・桝太一の存在が大きいわけだが、現在桝はリオ五輪取材のため不在。後輩の辻岡義堂アナが代役を務めているが、驚くほど違和感がなく、番組は順調に進行している。これも『ZIP!』出演陣の“チームワーク力”の高さの証明と言えるし、タレントたちも局アナやMC陣への安心感があるからこそ、新たな魅力の引き出しに成功しているのだろう。今後、こうした“『ZIP!』方式”は、情報・バラエティ番組の重要なフォーマットのひとつとして確立されていくのかもしれない。