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悪党やダメ人間…“壮絶人生”演じ続ける藤原竜也が嫌われない理由
主演の藤原といえば、これまで悪党やダメ人間、罠にハマって追いつめられる者など、数多くの作品で壮絶な運命をたどる役柄を好演してきたが、“案の定”本作でも悲運にその身を絡め取られ、ネットでは「またもや、藤原竜也が追いつめられている!」などと話題を呼んでいる。これほどまでに“壮絶人生”が続くと、彼自身にもダークなイメージが定着しかねないが、ネットなどで見る藤原の好感度はいたって良好の様子。なぜ俳優・藤原竜也にはアンチが少ないのか? 改めてその魅力を紐解いてみよう。
なぜか極限状態な姿を期待される稀有な俳優
現在放送中の『そして、誰も〜』も同様だ。今回、藤原が演じているのは、順風満帆な人生をある男にまるごと乗っ取られる主人公・藤堂新一。この過酷な状況にネットでは「藤原竜也、追いつめられてばっかだな(笑)」など、この状況を楽しむユーザーの声が続出。同時に、「でも“藤原竜也”ってキャスト名を見たら、それを期待したくなるよね」といった意見も並び、視聴者もどこか“極限状態の藤原”を見ることを楽しみにしているようなのだ。
批判の対象となりやすい“漫画原作”をも昇華させる、圧倒的な存在感
“天才”の名に恥じることない演技力も人気の一端を担っている。藤原の出演作には漫画原作のものが多く含まれているのだが、このジャンルは双方からさまざまな批判を受けやすい。しかし藤原は、そういった作品群でも好評価を得続けているのだ。例えば映画『デスノート』シリーズは公開前、「さすがに主人公の夜神月は藤原じゃない」などと否定的な声が多かった。だがフタを開けると、それは絶賛に転じた。映画『カイジ〜』、『〜剣心』なども同じで、前出の同ライターも「藤原さんの芝居は、原作もののような作りこまれた世界観にマッチしやすいので、視聴者は安心して別世界に没頭することが出来ているのでしょう」と分析する。
実は競馬にオカルト好き!? 意外な一面がさらに好印象を生む
あまりに追い詰められる役柄の印象が強くなりすぎたせいか、ネットでは「こういう役ばかりでかわいそう」、「幸せになってほしい」と心配する声も上がり始めている。また今年6月に第1子が誕生した際には、ネットなどに祝福の声も相次いだ。かくも視聴者から“気になる存在”である藤原が、家族という強い後ろ盾を得てどのような進化を遂げていくのか。恩師・蜷川氏の亡き後、蜷川イズムをどのような形で作品中に見せてくれるのか、今後も目が離せない。
(文:衣輪晋一)