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久保田紗友インタビュー『演技派女優ブレイク最前線の16歳!! モヤモヤする時期を超えて―』
しゃべらなければ19歳に見える(笑)
久保田そうですね。子どもの頃から、年齢より上に見られていました。最高で20歳(笑)。でも、うれしいです。子どもっぽく見られるより得な感じがします。
――NTTドコモCMの「男女」篇では、年齢の設定はあったんですか?
久保田19歳です。しゃべらなければそう見えると思います(笑)。
――中身も大人っぽいのでは?
久保田「落ち着いてる」とは言われます。でも、学校とかでは普通に女子高生っぽいことをしていますけど。友だちと渋谷や原宿にごはんを食べに行ったり、携帯で動画を撮ったり。
――自分で子どもっぽいと思う面もあります?
久保田あります。みんなとバカみたいに騒ぐし、高校生になっても学校近くの公園に行くと、鬼ごっことかします(笑)。
――昨年4月に、高校進学を機に北海道から上京したんですよね。東京暮らしに戸惑いはありませんでした?
久保田それまでにも仕事のたびに東京に来ていましたので、とくに戸惑いはなかったです。はじめのころは人が多いのにビックリして、お祭りをやっているのかと思いましたけど(笑)。引っ越すまでは、飛行機で東京に来るのに朝4時に起きなくてはいけなかったんですけど、今はギリギリまで寝ていられて、移動時間も短いので、すごく楽になりました。
――上京した日は、NTTドコモCMの「家族」篇みたいな感じだったんですか?
久保田そういうのは全然なかったです(笑)。東京に行くことが楽しみすぎたのと、家族と一緒に上京したのもあって、寂しいとか少しもなく、すんなり来てしまいました。友だちからはたくさん連絡が来て、「こんなに私のことを想ってくれる人がいるんだ」と感動したんですけど。
――ホームシックにもなりませんか?
久保田たまに仲いい子に会いたいと思いますけど、北海道に戻ったときや友だちが東京に来てくれたときに会えるので。今は(SNSで)すぐ連絡も取れるし、こっちの学校で友だちもできましたから。
3年前と比べて深いところまで考えられるようになった
久保田もうまったく変わりました。『神様のイタズラ』のときは現場のことが何もわからなくて、毎日緊張して、自分が何をやっていたのかよく覚えていません。ただただ目の前のことに一生懸命向き合っていた感じです。今は役に対しても、お芝居に対しても、もっと深いところまで考えられるようになったと思います。
――『インディゴの恋人』での園田藍役については、どんなことを考えましたか? “謎の少女”とのことですが。
久保田複雑な環境で育って、すごく難しい気持ちを持った女の子です。ずっと心に引っ掛かっている、あることがあって。今までの彼女の人生を想像して、台本の裏に書いていました。「しっかり生きなきゃ」と思っていて、中学生だけど大人っぽくて芯が強い。幸せな暮らしを送りながら、思春期特有のモヤモヤ感もある。それを引き出すなかで、役が生まれました。
――気持ちがわかる面もありました?
久保田モヤモヤするのはすごくわかりました。私も自分について、「私って何なんだろう?」と悩んだり、いろいろ考える時期はあったので。でもあとで考えたら「なぜそんなことで悩んでいたのか?」と思うことばかり(笑)。ハッキリした答えは見つからなかったんですけど、今はそこまでモヤモヤすることはないです。目の前にあることをやるしかないと思っていて。
――撮影現場で印象に残っていることは?
久保田撮影前より現場に入ってからのほうが、気持ちは作りやすかったです。モヤモヤをスッキリさせて、自分の気持ちをちゃんと伝えるシーンが一番印象的で、演じながら藍の「一生懸命生きていこう」という決意を実感できました。