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福士蒼汰、俳優として今想うこととは

 福士蒼汰や竜星涼ら、研音所属の若手俳優たちが、年に一度集結して、ダンスや歌などのライブパフォーマンスを披露する『MEN ON STYLE』が開催される。同イベントに出演する福士蒼汰が、イベントの見どころだけでなく、俳優として今想うこと、今年の振り返りや来年について語る。

イベントですっごく歌うことは確実です(笑)

――今年も『MEN ON STYLE』の季節がやってきましたね。
福士蒼汰 そうなんです。今回はオールスタンディングの会場なので、いつも以上にライブ的な要素が強くなる気がします。お芝居を長く見せるというよりは、僕らとお客さんが一緒になって楽しむ。そういうライブ感の強いイベントになると思います。

――じゃあ、もう福士くんも歌って踊って。
福士 はい。僕も今回は絶対に盛り上がる内容のものを用意しているので、結構面白いと思います。今年は特に歌が多いんです。前回と比べたら何倍にもなっているんです。このイベントのために新しく作った曲もありますし、DVDには収録されない、イベントに来ないと聴けない歌もあるんです。来てくれた人だけのスペシャルな曲なので、そういうことも楽しめるポイントになるんじゃないかなと思います。とりあえず、すっごく歌うことは確実です(笑)。

――今年で4年連続の開催になりますが、福士くんも毎年楽しみにしていますか?
福士 そうですね。今年も来たな!という気分になります(笑)。まず、事務所のみんなと集まれることが嬉しいんです。以前はレッスンで会っていたんですけど、最近はみんなそれぞれの仕事があって、そういう機会も少なくなってきたので。でも、『MEN ON STYLE』があれば、その稽古のときに“最近何してるの?”とか“今年どうだった?”っていう話ができる。そういう時間も楽しいんです。もちろんイベント自体、楽しみながらやっています。僕たちが楽しむことでお客さんも楽しんでいただけると思うので。

――しかも、今年は新しいメンバーも参加するそうですね。
福士 そうなんです! 前回までは6人だったんですけど、今回は9人。人数が多いので、そういう点も今までとは違うと思います。でも、トークコーナーとか、どうなるんだろう? 6人でもまとまっていなかったのに、9人になったら……という不安もあって(笑)。ただ、そのグダグダな感じも、このイベントならでは(笑)。新しく加わった3人も個性がバラバラですけど、『MEN ON STYLE』って最初からまとまってないので、どんなタイプが来ても、それはそれであり! みたいなバランスになるんです(笑)。

――でも、もう3年やってきた福士くんたちが引っ張らないといけないんじゃないですか?
福士 そうですね。僕たち先輩チームが、いかに面白おかしくできるかというのは大切だと思います。ただ、まだ僕も新しい3人もお互いにかしこまっている感じがあるので、これから稽古を重ねるなかでどんどん打ち解けていきたいなと思っています。打ち解けるだけではなく、ダンスなどで一体感を出せるかもこれからの頑張り次第ですが……。

――そこも肩の力を入れずに楽しめるポイントなんじゃないですか?
福士 確かに。みんな慣れないことをやっているので、頑張っている姿が伝わればいいかなと思っています。もちろん、完璧を目指して稽古しますけど。

――大阪、東京で各2日間計7公演あるわけですけど、来てくれる方たちには、どんな風に楽しんでほしいですか?
福士 冬なので寒いと思いますが、熱くなってほしいです。そうそう、今回、僕、グッズでパーカーを作ったんです。だから、最初はそれを着て入ってもらいつつ、途中で、あちっ!もう着てられないわ! と脱ぐくらい熱くなって欲しいです(笑)。Tシャツも作ったので、パーカーの下に来てもらって、熱くなったらTシャツになってもらって。で、帰りは寒いので、またパーカーを着ていただければ(笑)。“MEN ON STYLE!”とか“SOTA!”というような大きいロゴが入っていたりはしないので、街を歩くときも安心して着られると思います(笑)。

視聴率や観客動員数をむしろ気にするべきだなと思います

――福士くんは、今年もドラマや映画などたくさん出演しましたが、これまでの年と、どこか意識が変わった部分はありましたか?
福士 今年は『恋仲』というドラマに出演させていただいたのですが、その作品から、またゼロの状態に戻って演技ができたかなと思っています。僕は今年でデビューして5年目になるんですが、今まで積み重ねたものを1回フラットな状態にしてみて、またいちからやってみたいと考えていた年だったんです。その結果、結構吸収するものが多かったというか、前よりラクな気持ちで吸収できた気がします。それまでは積み重ねてきたものがあったから、それを倒さないようにしなくちゃいけないと思っていたところがあったんです。積み木みたいに。でも、今年は、それを一旦横に置いて、別の場所にイチから積み重ねていくことができた。だから、ラクな気持ちでできたんだと思います。

――なぜ、一旦ゼロに戻って新たなスタートを切ろうと思ったんでしょう?
福士 1ヶ月の休みがあったことが大きかったと思います。その間にプライベートでアメリカに行って、リラックスできました。それまでは休みなくひたすら走ってきた毎日だったので、気分的に、一旦ここでブレイクしようと思えたんです。そこでリフレッシュして、じゃあ、また新たなスタートだ! という気持ちになったんだと思います。

――今言っていた『恋仲』もそうですけど、最近福士くんは主演作が多いですよね。そうなると例えばドラマだったら視聴率がとか、映画だったら観客動員数が、みたいなことを言われたりするじゃないですか? そういうのってご自身はどう感じているんですか?
福士 そんなに気にならないんですが、むしろ気にするべきだなと思います。僕自身は、作品としていいものを作ることができれば、それでいいんのではないかと思っていたんです。でも、この仕事は、絶対的に見てもらわなくてはいけない仕事。だから、どれだけの人が見てくれているのかな? ということは考えなくてはいけませんし、そうすることで、みんなが求めるものを作らなくてはいけないと思うんです。もちろん、すごくマニアックな作品もあると思うので、その場合は、その世界が好きな人に満足してもらえるものを作っていくことも大切だと思います。だけど、たくさんの人に見てもらいたいと思った作品は、見てもらわないと始まらない。だから、主演をやらせていただく限りは、何が今求められているのかを考えなくてはいけないなと思っています。

――たくさんの人に見ていただくにはどうすればいいかを意識するということですね。
福士 はい。主演としてプロデューサーさんと作品について話したりするなかで気づくこともありますし、いろいろな方と共演させていただくなかで、こうしたほうがいいのかなと感じることもあります。例えば、今年公開された映画の『図書館戦争 THE LAST MISSION』の場合だと、僕は主役ではなかったんですが、だからこそ主演の岡田准一さんから学ぶこともありました。主役であろうとなかろうと常にそれを考えることは大事だと思います。そういう意味では、今年はどちらも経験させていただいたので、いいバランスだったと思います。

神木くんとまた共演したい、すごく刺激される

――では、そんな2015年を経て、2016年は、どんな年にしたいと考えていますか?
福士 今やっていることを続けていきたいです。僕は今、格闘技をやったり英語を勉強したりしているんですけど、それを来年も継続していきたい。2015年が新たなスタートを切った年だったからこそ、これからは止まらずに進んでいきたいなと思っています。

――例えば、来年ぜひ共演してみたいと思っている役者さんはいたりしますか?
福士 いっぱいいますけど、敢えてひとりあげるから神木(隆之介)くんです。神木くんを見ていると、本当に魅力的な役者さんだなと思うんです。同じ年で2人とも5月生まれなので共通点が多いということもあるのかもしれないですが、すごく刺激されるんです。昨年、映画『神さまの言うとおり』で共演させていただいたのですが、また一緒に同じ作品をやりたい気持ちが強いです。もちろん、年上の役者さんとも共演したいです。同世代は切磋琢磨する関係ですが、年上の方たちだとまた受ける刺激が全然違うので、共演すること自体が財産になります。

――役柄では、やってみたいものはありますか?
福士 今は特にこれというものはないと思います。間口は広く開けておいて、いただいた役をとにかく全力でやりたいです。

――その先にある、福士くんが目指している俳優像は、どんなものですか?
福士 映画やドラマを見てくださっている人はもちろん、現場にいる人たちにもエネルギーを与えられる人になりたいなと思っています。役者って、ゼロから何かを作る人ではないと思うので、いちあるものをどれだけ広げていけるかなのかなと。そうできるためにも、自分から、何か提案していけたら。いつかそういう提案ができるような役者になれたらと思います。今、僕が格闘技をやっているのもそのひとつだったりしますから。求められているものに応える力も、また、提案していく力もこれからの仕事の中で培っていって、意外な部分もどんどん見せていける人間になりたいです。そのためには自分のキャパシティを広げていかなければいけないので難しいことではあるんですけど、僕はそういう役者になりたいです。

(文:高橋栄理子/写真:内野秀之)

MEN ON STYLE SUPER LIVE 2015

研音所属の若手俳優たちが、年に一度集結して、ダンスや歌などのライブパフォーマンスを披露。観客も一緒になって盛り上がるお祭りイベント。

【大阪公演】
開催日:12月25日、26日
会場:堂島リバーフォーラム
【東京公演】
開催日:12月29日、30日
会場:豊洲PIT
【出演】福士蒼汰/竜星涼/永瀬匡/市川知宏/山本涼介/入江甚儀/上杉柊平/瀬戸利樹/蒼山真人

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