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吉本実憂インタビュー『邪悪な女子高生ヒロインに共感できない…だから没頭できた』
傷つきやすくてネガティブなことに敏感
吉本絶対できない(笑)! まず、私自身がすごく傷つきやすいタイプなので、どんな言葉を言われたら傷つく、どんな態度をとられたら悲しいとか、ネガティブなことに敏感なんです。だからこそ、こんなふうに言われたら立ち直れないと思うようなことを逆手にとって咲を演じることができたので、ある意味よかったとは思います。でも、咲の立場には絶対になりたくないですね。
吉本以前から思ってはいましたが、言葉には気を付けようとより思うようになりました。咲はとても頭がいいので、相手がどう傷つくかを考えて発言しているんです。私は絶対にそんな人にはなりたくないので、ひとへの言葉選びをあらためて考えなくてはと思いました。
――追い詰めるシーンがたくさんあったからこそ、セリフ量はかなり多かったのではないですか?
吉本多かったです。もちろん、セリフはしっかり覚えていくんですが、そこに感情が伴わなければ芝居が成立しないので、しっかりと感情と言葉を合わせて演じるように気を付けました。ものすごく大変でしたが、そのぶん撮影終了後には充実感がありました。
この作品を通して強くなった想い
吉本そうですね。もともと物づくりや、表現することが大好きなんですが、この作品を通してその想いがより強くなりました。
――吉本さんの学生時代は、この作品のような女子同士のスクールカーストはありましたか?
吉本まったくなかったんですよ。周囲に自然がたくさんあって、みんなが仲良くて、運動会や文化祭などは一致団結してがんばるようなクラスでした。なので、咲がいるようなクラスを経験したことがなくて……。もし学生の方がこの作品を観てくれたら、絶対にマネしないでもらいたいですね(笑)。
吉本課題が毎日のように出てきて、やらなければならないことが盛りだくさんですが、つねにポジティブでいるように心がけていて、楽しみながら演じることができています。今後はもっとセリフに深みを増していけるように、いろいろな人とコミュニケーションを取って、芝居につなげていきたいです!
(文:吉田可奈/撮り下ろし写真:逢坂 聡)
罪の余白
しかし彼女は、教師、生徒、警察の心を操り、スクールカースト頂点に君臨する狡猾で残忍な悪魔のような少女だった。娘の遺した日記から真相を知った安藤は、咲に復讐を誓う。だがこの娘を愛する安藤の暴走が、咲の策略にはまり、逆に安藤自身が追い詰められていく……。
監督・脚本:大塚祐吉
出演:内野聖陽 吉本実憂 谷村美月 葵わかな 宇野愛海 吉田美佳子 堀部圭亮 利重剛 加藤雅也
(C)2015「罪の余白」フィルムパートナーズ
2015年10月3日(土)TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー