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イケメン風マイルドヤンキー、野村周平の潜在力
アクティブ&知性派の素顔
そのほかにも、BMXの腕前も一流で、俳優業と平行して日頃からトレーニングを重ねるなど、今もかなりの力の入れ方で続けている。野村のプライベートとは「休みの日に家にいたくない」と語るアクティブ派。一方で、祖父が中国籍ということもあり中国語が堪能という一面もある。台湾で行われた映画『男子高校生の日常』のイベントでは流暢な中国語を披露。通訳なしでトークイベントに出演し、現地メディアの取材も受け、台湾のファンから絶大な支持を得ている。
そんな野村が芸能界に入ったのは現在の所属事務所・アミューズのオーディションがきっかけ。他薦のオーディションに父親が応募し、グランプリを獲得。それまで芸能界に入ることすら考えたことがなかったという野村は、思いもよらぬ形で芸能界生活をスタートさせた。
続く大作出演が示す期待値
今確実にエンタテインメントシーンの上昇気流に乗って勢いを増している野村。それは、この先の出演作に大作ばかりが続き、それぞれの作品で重要なポジションの難役を得ていることが示している。少年たちの幼さと愚かさを描く青春残酷劇『ライチ☆光クラブ』では、9人グループの狂気のリーダー役で主演。来年2部作で公開される大作映画『ちはやふる』では、広瀬すず演じる主人公に恋をする一途で純粋な相手役。この2作だけを見ても正反対の役柄で起用される野村への期待値の高さを感じる。
数多くのイケメン、個性派若手俳優がそれぞれのポジションを模索しつつアピールし、今や整ったビジュアルだけでは武器にならないエンタテインメントシーン。そんななかで、演技の実力に加えて、ひとクセある持ち味で頭ひとつ抜け出した野村だが、まだまだ表に現れていない潜在的な力が眠っているようにも思える。月9から続く出演作を成功に導く一助となり、一気にスター街道を突き進むのか。大成していく予感はある。
(文:吉田可奈)