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石原さとみが明かす『進撃の巨人』でのプレッシャーと転機

転機は4〜5年前、役をプロデュースすることの面白さに気づいた

――ハンジ役を拝見したとき、今までに見たことのない石原さんだって思いました。カッコよかったです。でも、今回に限らず、最近は様々な作品でこれまでとは違う一面を見せてくれている気がするんですね。そうやって女優としての幅を広げていくのは、石原さん自身の望みでもあるんですか?
石原 マネージャーさんが私が挑戦できるような作品や役柄を選んで提案してくれるんです。当然やったことのないものが多くなるのでキツイなって思うこともあるんですけど、それよりワクワクする気持ちのほうが大きいですね。その結果、チャレンジ精神が旺盛になってきた気がします。今までは目の前のことにガムシャラだったんですよ。誰かの期待に応えようって思って。でも、今は自分の欲に素直になってきた気がしますし、役に対する欲みたいなものも前以上に出てきたんですね。私が好きなもの、やりたいものをやっているんだ! っていう気持ちが強いので、役に入り込める。だから、やっていて楽しいし挑戦もしやすいんです。

――チャレンジ精神が旺盛になったターニングポイントは、いつだったんでしょうか?
石原 4〜5年前、ちょうど『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)っていう作品の話をいただいて、その時に、こういう作品なんだけどどう思う? って相談されたんです。それに対して私は自分でやりたいって言って、しかも、こういう役にしたいって主張して。衣装やメイクに関しても全部自分の意見を出させてもらったんですよ。スタイリストさんと一緒に買い物に行って、この役だったら、こういう服を着るよねって相談して買い取ったりとかしたので手作り感があった。それがきっかけになって、役をプロデュースすることの面白さに気づいたんです。

――なるほど。そうやって自分で役柄を作り込めると、より役に対して愛着が沸くし、やりがいもありますよね。それもあってそれ以降、作品に対して取り組む姿勢が、それまで以上に意欲的になっていったんですね。
石原 そうですね。それに最近は自分の中で仕事とプライベートが混ざってきたんですよ。例えば『風に立つライオン』っていう映画はアフリカで撮ったんですけど、それがきっかけになって、NHKのドキュメンタリーの仕事でウガンダにも行ったんですね。そこからアフリカのチームと仲良くなって、今も交流がある。自分のプライベートのつながりが仕事に活きたり、自分の欲が仕事になったり、仕事で出会ったものがプライベートにも影響したりっていう感じがあって、それがすごく面白いんです。それは昔だったら想像もしていなかったことなので、そうことが出来る大人になったんだなって自分でも思いますね(笑)。

常に目標は決めている!1日の中で何かを課すと生活にメリハリが出る

――そんな石原さんがまた新たな挑戦をした作品、dTVオリジナル『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』が、この度dTVで配信されます。石原さんとしての見どころはどこだと思いますか?
石原 私のハンジに対する愛が詰まったところですね(笑)。それと映画の前篇編が公開されたあとに、このdTV版が配信されるので、後篇に向かうために加速できるような作品にもなっていると思います。やっぱり主人公やヒロインは本編だけもバックボーンがわかるんですけど、他の登場人物はわかりにくい。でも、これを観て、そこをわかった上で後篇を見ると、全然見方が変わる気がするんですよ。だから、ぜひ観てほしいですね。しかも、原作ファンの人だったら、漫画と同じ角度で撮った私のマニアックなこだわりにも気づいてくださるはず(笑)。そういうシーンが多々詰まっているので、原作と照らし合わせて観ていただけると、より楽しめるんじゃないかと思います(笑)。

――確かに(笑)。それにハンジは兵器班長ということで非常にワイルドな雰囲気ではあるんですが、石原さんが演じることで、そこに女性らしいチャーミングさも加わっている気がします。
石原 自分では女性らしさを出したつもりはないんですけど、なんとなく見ていてホっとできる存在だったらいいなとは思っていました。『進撃の巨人』はスピードが速くて、息を吐くのも忘れちゃうような作品なんですけど、そのなかでハンジが出てきたときは、ちょっとひと呼吸できる。私の役回りはそれかなって台本を読んで思ったので、そういうシーンになっていたらいいですね。

――ところで、その独特の雰囲気に起因していると思うんですが、その輝きを身に付けるために普段の生活から心がけていることはありますか?
石原 自分では自分が輝いているかどうかわからないんですが(笑)、常に目標は決めています。最近は、朝9時半までに起きるっていう目標。例え仕事が深夜までかかっても、昼までは寝ないようにしようって思ったんです。そうやって朝、自分自身に勝てたら1日が充実するような気がしました。1日の中で何かを課すと生活にメリハリが出ると思うし、朝ちゃんと起きるためには夜中までとか朝方まで起きていなくなるじゃないですか。それは、たぶん健康や美容にもいい。朝は、やっぱり太陽の光を浴びたほうがいいと思います。

(文:高橋栄理子/撮り下ろし写真:草刈雅之)

dTVオリジナル『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』

 オリジナルドラマ『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』は、実写映画版『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(8月1日・9月19日連続公開)と完全連動。前後篇2部作の映画で描ききれなかった、兵器隊長“ハンジ”の“巨人研究”に隠されたある秘密、立体機動装置の発明秘話など、映画を見る上でも欠かせないエピソードを全3話で描かれる。

【配信話数】全3話 (1話が約30分)
【原作】諫山創「進撃の巨人」(講談社「別冊少年マガジン」にて連載中)
【出演】石原さとみ/桜庭ななみ/渡部秀/武田梨奈/神尾佑/水崎綾女/平岡祐太
【総監督】樋口真嗣
【監督】足立公良(第1話)/尾上克郎(第2話)/西村喜廣(第3話)
【脚本】渡辺雄介
(C)諫山創・講談社/BeeTV

dTVオリジナル『進撃の巨人』オフィシャルサイト(外部サイト)

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