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ORICON NEWS
“同族嫌悪”がオタクカルチャーを拡大させる?
日本人は元来“オタク気質”を持つ
そして昔から、“オタクはオタクを嫌う”傾向がある。オタクではなくても、何か好きなものに対して「他の人とはレベルが違う」「私は目のつけどころが違う」と考えたことはないだろうか? とある大所帯のアイドルグループのファンだったとする。みんなは人気No.1のAちゃんが好き。でも私は他の子とは違うから、研究生のBっちが好き…というふうに。特にサブカル好きな人は“他の人が気付いていない面白いものをいち早く見つけ出したい”という思いが強いため、その傾向は強くなるだろう。その連鎖が多くのムーブメントを巻き起こしてきた要因なのだ。
「同族嫌悪」が新しいものを発見させる?
つまり、受け手側にどこか「同族嫌悪」な部分があったからこそ、新しいものが発見され、ファンがお金を落とし、やがて幅広い層へと受け入れられる強力コンテンツとなる基盤ができていった。これは例に挙げたアイドルだけでなく、アニメ、ボーカロイド、スポーツなど、全ての分野の「オタク」に言えること。「同族嫌悪」こそがオタク文化を活性化させ、市場を拡大していったのだ。