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大阪市内が舞台の“ミスペンス”アドベンチャーアプリ
「顔の表情はもちろん、手足の動きからそのキャラクターの性格が見てとれる、そんなリアリティのある絵にこだわりました。先生の要望が増えるにつれ、本当に悩み苦しみましたが(笑)」と話すのは、美少女キャラクターなどのイラストを担当した松浦咲里さん。グラフィック全般のレベルコントロールをし、クエスチョンと絶滅種EXを担当した伊藤さんも、「先生にはかなり多くダメ出しされました(笑)。敵として勢いのあるキャラクターにすることが難しかった。このEXは絶滅種なので参考になるものがない(笑)。良く似た動物の動画やCGを見て研究し尽くしました」と苦労を振り返る。
舞台は大阪市内! 美少女5人がモンスターと大迫力の戦いを展開
さらに特筆すべきは舞台を大阪市内限定にしたということ。実際、京都や神戸を巻き込んだほうが名所も多くあり、作りやすいがあえてそうした背景には「なかなかこういった本格的なアドベンチャーアプリの中で、地域限定で地元の要素をいれているものは少ない。地域活性化の一貫として、こういった手法もある、ということもアピールしたい」という。
学生たちの想像以上のプロ意識に、教授も驚きと感動の連続
プロはどうあるべきかをプロの教授から実践で学び、将来に活かす
インタビューに答えて頂いたいしぜき教授も「バイオハザードシリーズ」「コンシェルジュ」など、数多くの人気ゲームやドラマ、コミックなどのシナリオを手掛けてきたマルチメディアクリエーター。こういったさまざまなジャンルのプロの教授から直接学べるのは、同大学の大きな魅力だろう。いしぜき教授も「所詮、大学がつくったもの、というレベルではこのプロジェクトにプロの声優を起用し、様々なジャンルのスペシャリストである教授たちが関わった意味がない。とにかく妥協せずにクオリティを重視した指示を出し続けましたし、学生もそれに必死に答え、くらいついてくれました」と語る。
追いつめられながらも、求められたクオリティの高さに挑み続けたこのプロジェクトは、今後、携わった学生たちのクリエーターとしての能力開発はもちろん、この成果が後輩たちの憧れとなり、さらに頑張る糧になると感じた。