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千葉雄大『好きなことだけをやっていたら気づかなかった』
男子高の地味な高校生活を後悔!?
千葉 片想いをしたとき、相手に好きな人がいるのといないのとでは、全然違いますよね。いい感じの男の子が相手の近くにいる状況は切ないけど、冬馬は前向きで強くて。その強さが柔らかい感じで出るところは、僕も素敵だなと思いました。
――双葉にキスするシーンは、グイッと行ってました。
千葉 感情をぶつけるような場面は少なかったけど、そのシーンは嫉妬というか、双葉を離したくない想いがあったんでしょうね。
――そもそも原作の冬馬のビジュアルのモデルが千葉さんで。三木孝浩監督も「千葉くんはそのままで菊池だった」とコメントしていますし、演じやすかったのでは?
千葉 演じやすくなかったです(笑)。監督にそう言われたのに申し訳ないですけど、雲をつかむ感じでした。少女マンガが原作なので、台詞が自分の普段使うような言葉でなかったり。
――「僕ってオススメだと思います」とか?
千葉 そういうところですかね? 「そのままで菊池」と言われると、逆に「何をすればいいんだろう」と思っちゃうところはありました。もう一度同じ役を演じたら、違うものになるかも。でも、あの時点の空気は出せたかなと思います。
――自分の高校時代も思い出しつつ演じていたり?
千葉 僕は男子高だったので、全然あんな青春時代ではなかったです(笑)。真逆ですね。本当に地味で。何かやっておけば良かったと思うことが多いです。
――「いいなー」と思ったシーンもありますか?
千葉 男女5人のグループがあって、僕はそこに入っていなかったから、観ていてうらやましかったです。みんなで朝日を見たり、文化祭の計画を立てたり。
――高校時代に戻れたら、そういう体験もしたいと?
千葉 うーん……。あまり戻りたくはないですけどね(笑)。
そんなに温もりはないと思う(笑)
千葉 よくそういうふうに紹介していただきますけど、浸透している気は全然しなくて(笑)。もともと“ヌクメン”って広告のコピーで、そのモデルをやらせていただいたんですけど、自分ではあまり実感はありません。
――ヌクメンと呼ばれることに違和感があると?
千葉 違和感はないです。ただ、「ヌクメンと呼ばれることをどう思いますか?」と聞かれると、答えが用意できていなくて。僕、そんなに温もりもないと思うので(笑)。
――ヌクメンかどうかはともかく、ブレイクした実感はあります?
千葉 ないですね。よくわかりませんけど、ブレイクしていないと思います。でも、出演作は多くなりました。
――忙しくて寝る時間もなくなったとか?
千葉 そんなことないですよ! 寝る時間はしっかり取っています。きのうは9時ごろ寝ましたから(笑)。
――出演作は途切れなくて。
千葉 公開(放映)された順番だと、ドラマ『水球ヤンキース』『今日は会社休みます。』、映画『アオハライド』でしたけど、撮影は『アオハライド』が一番先で、夏ぐらいから(露出が)続きましたね。
――『水球ヤンキース』では、水球の練習にも時間を費やしたそうで。
千葉 夏はほとんどプールにいました。男子の元気なパワーがあふれ出る作品だったので、みんなで「どうしようか?」と相談することもあって。いろいろな思いもギュッと詰まった夏でした。
――『アオハライド』や『水球ヤンキース』の高校生役は、まだ自然にいけました?
千葉 自分のなかでは大丈夫です。でも、リアル10代の子とならぶと、不安になるときもあります(笑)。
――『きょうは会社休みます。』の会社員役の方が入りやすいとか?
千葉 入りやすい、入りにくいというのはないですね。どれもひとつの役なので。
――あのドラマで演じていた加々見は、頬をプクーッと膨らませるのが評判で。
千葉 監督に「ちょっとほっぺを膨らませて」と言われて、やってみたら「それで行こう!」となって「えーーっ!?」という(笑)。「あざとい」とも言われますけど、いいんです(笑)。
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アオハライド
監督:三木孝浩
出演:本田翼 東出昌大 新川優愛 吉沢亮 藤本泉
公式サイト(外部サイト) 予告編(外部サイト)
2014年12月13日(土)全国東宝系にてロードショー
(C)2014映画「アオハライド」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社