満足することなくどんどん歩いていきたい

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──その中心にいた平川監督とのお仕事はいかがでしたか？
岡田　厳しいことも言っていましたけど、それは愛情があってこその言葉。なかなかいないタイプの監督です。監督がいかにこの作品を愛しているのかが伝わってきたし、僕も監督に負けないくらいこの作品を愛していたので、ガジロウのキャラクターをどう演じるのか、監督とたくさん話をしました。でも、やっぱり大変だったのは、広末さん、木南（晴夏）さん、松井さんたちのポールダンスシーン。がんばれ、がんばれっ！　って、心から応援していました。

──吹き替えなしのポールダンスシーン、美しかったです！　驚かされました！　もちろん、岡田さんが「新たな一歩を踏み出せた」というガジロウ役にも驚かされましたが、そんな挑戦が詰まった『想いのこし』を含め、ここ1〜2年は、映画『謝罪の王様』『偉大なる、しゅららぼん』、ドラマ『リーガルハイ（シーズン2）』『ST 赤と白の捜査ファイル』などコメディ要素のある作品が増えた気がします。
岡田　そういえば、そうですね。ただ、僕自身はいわゆる重たいテーマの作品が好きなんです。でも、コメディ感のある作品で役を演じることで、観る方に笑ってもらえるっていいなとも思っています。とはいっても、コメディは難しい（苦笑）。それも役者としての勉強だと思ってやらせてもらっています。とくに今年は『想いのこし』の撮影にはじまって、本当にいろいろな役をやらせていただきました。今は初の舞台となる『皆既食』でアルチュール・ランボーを演じています。2014年はチャレンジの年、いい一年でした。

──それだけ“初めての”挑戦があったということは、自分のなかの何かが変わりましたか？
岡田　人って、なかなか変わらないですよ（笑）。変わらなくても果敢にやっていくことが大切だと思うので、今の自分に、今の場所に満足することなく、どんどん歩いていきたいです。とはいっても、実際は今が精一杯だけど（苦笑）、精一杯っていうのもいいことだと思っていて。精一杯ながらも一生懸命にやっていきたいですね。
（文：新谷里映／撮り下ろし写真：逢坂 聡）

想いのこし

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史上最低のダメ男・ガジロウ(岡田将生)が、この世を去ってしまった4人（広末涼子・木南晴夏・松井愛莉・鹿賀丈史）の人生最期の想いを届けるため動き出す……。

監督：平川雄一朗
出演：岡田将生　広末涼子
木南晴夏　松井愛莉　巨勢竜也
【公式サイト】（外部サイト）【予告編】（外部サイト）
2014年11月22日(土)全国ロードショー(C)2014「想いのこし」製作委員会