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川口春奈 SPECIAL INTERVIEW 大切な相手がいるともっとがんばれる!!
憧れの人との仕事は不思議な感じ!?
【川口】 サクラは本当に家族想い。そして、正義感があって、優しい子ですね。でも、最初に台本を読んだときは、サクラという役というよりは、いち読者として感動して泣いてしまったんです。全体のストーリーにぐっときたというか。家族愛っていいな、支えてくれる人がいるって温かくていいなって感じました。
──本当にいいお話ですよね。家族想い、正義感、優しいというキーワードは台本から読み取ったサクラ像ですか?
【川口】 台本に直接書かれていたわけではないんですが、監督(内村光良)と話しながら作っていきました。生意気に見えない程度に自分の言いたいことを(相手に)ぶつけられるキャラクターにできたらいいね、とか。
──なるほど。聞くところによると、川口さんは内村さんの大ファンだとか?
【川口】 そうなんです!小さい頃からテレビで内村さんを観ていて、憧れの人なんです。今回はそんな憧れの方が監督というので、なんだか不思議な感じでした。ずっとステージに立っている姿を観てきたけれど、映画の撮影現場では内村さんは表に出ないわけです。それがなんだか変な感じでした。でも、とても優しい方で、現場の雰囲気もすごくよかったです。
──ファン歴はどのくらい?
【川口】 ものごころついた頃からずっとですね。なので、最初にお会いしたときは「あ、ウッチャンやー!」って、すごく嬉しかったんです(笑)。
恥ずかしくて伝えていないんです
【川口】 それが……恥ずかしくて伝えていないんです。現場で「めっちゃ好きですー」とは言ってみたんですけど、全然信じてもらえませんでした(笑)。
──照れているんじゃないですか、きっと(笑)。
【川口】 次に会うときはちゃんと伝えます。それから、内村さんは、現場で常にテンションが一定でほがらかなんです。
──気持ち、伝えられるといいですね。サクラについてもう少しうかがいます。年齢的には今の川口さんとほぼ一緒でしたが、共感するところはありましたか?
【川口】 そうですね。私も将来のことに対して真剣に向き合っていた時期でした。自分のやりたいことを貫くサクラは、家族にこう言われたからではなく、私はこういう道を歩みますと言える、芯があってぶれない女の子。演じやすいというよりは、そういうしっかりとしたところは、同年代としてすごいなと思います。
──川口さんはこの春に高校を卒業、この先は?
【川口】 (大学に)進学せずに、女優の道を選びました。
──それは前々から決めていたことですか?
【川口】 大学に行きたいとは思っていたんです。小学生の頃にドラマ『オレンジデイズ』を観て、私もキャンパスライフを送りたい!って思っていました(笑)。高校に入学してからは、大学にも行きたいけれど仕事も大事にしたくて、ずっと悩んでいて。行きたい大学も学科も、どんな資格を取りたいかも考えていたんですけど、学業と仕事のどちらかがおろそかになるのはイヤで、どちらか一方に決めようと思ったんです。
──最終的に女優業を選んだということは、演じることが好きということですよね。そこに川口さんの夢があると?
【川口】 そうですね。大変だな、と思う時もあるけど、そういうことなんですよね。
──大変、ですか?
【川口】 大変です(苦笑)。イヤになる時ももちろんあります。でも、それはもうどうしようもないことなので、そういう時は、いろんな方法で発散したり、誰かに話を聞いてもらったりして乗り越えています。
(文:新谷里映/撮り下ろし写真:片山よしお)
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