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実写『ルパン三世』メインテーマは布袋寅泰の書き下ろし 新“ルパンテーマ”誕生

 歌手、ギタリストとしても活動する音楽家の布袋寅泰が、小栗旬が主演する実写『ルパン三世』(8月30日公開)のメインテーマ「TRICK ATTACK -Theme of Lupin The Third-」をオリジナルで書き下ろし、4分弱のインスト曲となる新たな“ルパン三世テーマ”が誕生したことが23日、わかった。大野雄二氏によるアニメでおなじみのルパンのテーマ曲は、諸事情により今回の実写版では使用されないが、布袋は「大胆でスピード感あふれる極上のテーマ曲が仕上がった。期待してほしい」とコメントしている。

偶然おなじポーズのカットがあったという布袋寅泰と小栗ルパン(C)2014モンキー・パンチ/「ルパン三世」製作委員会

偶然おなじポーズのカットがあったという布袋寅泰と小栗ルパン(C)2014モンキー・パンチ/「ルパン三世」製作委員会

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 同曲は、曲の頭から放たれるパンチの効いたギターリフのアタック感が印象的。実写であのルパンを描き出す、こだわりのアクションとストーリーの内容に通じる躍動感が、布袋節のメロディとリズムからひしひしと伝わってくる。劇中では、物語の山場となる重要なシーンにフルで挿入される予定。同テーマが入った予告編は、6月25日より公式サイトで、6月28日より順次全国の映画館で流される。

 この新テーマ曲について山本又一朗プロデューサーは、「ルパンのアイデンティカルなメロディになるような、シーンまで思い出すような曲の力にこだわりました。しっかりしたポイントを持った曲。前作に引けをとらないテーマができた自負があります」。ルパン三世を演じる小栗は「これがニュールパン三世だ、と胸を張れる新しい息吹を作品に吹き込んでくれるテーマ曲となりました。皆さんにも迎え入れていただけると期待しています」とコメントしている。

 布袋が手がけた映画テーマといえば、クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル』(2003年)で使用された、エッジの効いたリフが胸に突き刺さる「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」(新・仁義なき戦いのテーマ)がよく知られている。映画のストーリー、映像表現ともピッタリの強烈なインパクトを放つ曲調と布袋の演奏により、その世界観をよりいっそう引き立てていた。

 そんな布袋に今回、「(実写『ルパン三世』のメインテーマは)世界の観客に訴求できる、文化を超えてマルチに通用する曲にしたかった」(山本プロデューサー)という意向から、白羽の矢が立った。布袋は「子どもの頃からルパンを観て育った世代として、音楽家として『ルパン三世』に関われるのは大変光栄。同時に大きなプレッシャーを背負うものだが、プレッシャーは活かせば力になる」とオファーを快諾。山本プロデューサーは、テーマ曲の事前のイメージについて「歌のある曲というイメージはなかった。大野さんの曲に負けないように(笑)」とするが、布袋への具体的なリクエストはなく一任。布袋は、映画完成前のため、脚本と出来上がっている映像素材を観てイメージをふくらませ、同テーマ曲を完成させた。

 小栗は、布袋の作品への参加を「一生懸命、試行錯誤して作り上げた実写版のルパン三世に、布袋さんも一緒になって下さって新しいテーマ曲へのチャレンジはとても心強く、有難い」と喜ぶ。

 同曲のミックスエンジニアには、『ダークナイト ライジング』(2012年)や『アメイジング スパイダーマン2』(2014年)のサントラでプロデュース、プログラミング、ミックスを務めたスティーヴ・リプソン氏を迎えている。ちなみに、これまでに布袋個人として映画メインテーマを書き下ろした作品には、『SF サムライ・フィクション』(1998年)、『新・仁義なき戦い。』(2000年)、『RED SHADOW 赤影』(2001年)、『KT』(2002年)などがある。

◆WEB独占掲載!実写ルパン三世・撮影現場レポート完全版『日本映画の枠を超越した2ヶ月』
【WEB初掲載写真】タイの奥地・チェンダオでの撮影現場の模様

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