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(更新: ORICON NEWS

須藤元気 SAKE・世界に誇る芸術品

入門編に薦めるのは、純米吟醸、純米大吟醸

日本酒を飲み始めたいという人に、どのようにアドバイスしているのか聞いた。須藤は、華やかで飲みやすい純米吟醸、純米大吟醸の冷酒を推薦しているという。

「日本酒に触れてこなかった方におすすめするならば、やはりキャッチーなもの、華やかなものがいいんじゃないでしょうか。純米吟醸は香りも良いですし、なにより飲みやすい。冷酒だとより飲みやすくなります。この『寫楽』や、『東洋美人』なんかはおすすめですよ。飲むとみなさん“おいしい”っていうリアクションされます」

日本酒は水とセットで飲む

「絶対に酒をひと口飲んだあと、水(和らぎ水)も飲んでください。和らぎ水はおすすめ。僕も必ず飲みます。酒と同じくらいの量を飲みます。アルコールを分解するのに水が必要ですし、悪酔いを防止できます」
「個人的に今好きなのは、京都の松本酒造の『澤屋まつもと』。フレッシュで、炭酸感があります。それでいてそこまで派手じゃなくて、食事にも合うんです。『澤屋まつもと』銘柄で種類はいろいろあるけれど、基本的に全部好きですね。お店に置いてあるとつい頼んじゃう銘柄です。僕が好きなのは、水と米だけで造られる純米系ですね。純粋に素材で“勝負”している酒な気がするんですよね」


入り口として、まずはわかりやすく「日本酒をおいしい」と感じてもらうことが第一。飲むうちに味の違いは少しずつ分かっていき、もっと知りたいという人には熱燗の世界もおすすめするという。

忘れられないおいしい記憶・食べ合わせの思い出

「日本酒は食中酒。食べ合わせありき」という須藤。「日本酒」×「寿司」の相性が最高だというが、特に思い出深い食と日本酒の話があった。

「北海道のログハウスに住んでいたことがあったんです。その時に飲んだ日本酒の味が忘れられないですね。小屋の外の雪に酒ビンをつっこんでおいて、薪ストーブで暖かい室内で飲みました。地元の魚を食べながら、カニみそ集めて…日本酒で。まさに「最高」でした。その時飲んだ銘柄は静岡の『礒自慢』でしたね」

「食べ合わせは大事。何と組み合わせるかで楽しみ方は変わりますが、日本酒は地酒というくらいですし、地元の食と地元の酒が一番マッチすると思います。最近は飲食店でも地方の食材や料理にフォーカスしたお店が増えていますよね。そういうお店なら、気軽に地酒×地元の料理を楽しめますから。つい先日、銀座で新潟食材の店で食事をしたのですが、やっぱりおいしかったです(笑)。恵比寿にある山口をテーマにした店「たてわき」にもこの間行きました。そういう店で日本酒と料理の食べ合わせを気軽に楽しめますよ」

日本酒はこの先もっともっとおいしく進化する

「47都道府県の地酒はひととおり飲みました。地酒はエリアごとの特徴が味に出ていて面白いですよ。先日は高知の日本酒会で、高知の方々と交流して、お祭りにも参加しました。各地の酒蔵にも訪問して、作り手の方々にお会いしています。杜氏さんの話を聞けるのは面白いですよ。みなさん日本酒愛がある。

僕でさえここ10年で日本酒は変わったなと感じる。間違いなくどんどんおいしくなっています。昔は杜氏が冬場だけ蔵にきて、作り終わったら帰っちゃう、という時代もありましたが、今はオーナー主導で意識を持って作っている蔵が増えています。気合が入っている。僕と同じ世代の若い方にどんどん世代交代をしているのが良い変化を生んでいるのではないでしょうか」

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