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山田孝之「失敗は考えるチャンス。悩む時間がもったいない」
エンターテイナーとして、面白いことは常に探す
食べるシーンの苦労を明かしたように、意外と食への想いが強い一面もあるようだ。山田の著書『実録山田』(ワニブックス)でも、折に触れて食べ物の話題が挿入されている。うどん、お好み焼き、焼き鳥、みかん、そしておにぎりならぬ“握り飯”など。そこで、山田にとってのパワーチャージ飯を聞いてみた。
食は分かりやすく、多くの興味を引くネタなのかもしれない。著書は3年以上かけて『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』の撮影中も時間を見つけてはコツコツと書いてきたという。執筆中は常にネタ探しをしていたそうだ。
「撮影帰りに一人で居酒屋に入ったら、深夜に母子が入ってきたから“これは!”と思って聞き耳立ててたんです。すると子供達が、握り飯が食いたい!と。当然、“イマドキの子が、握り飯?”ってなるじゃないですか。それでその場でメモっていくわけです(笑)。
例えば、芸人さんは話すネタが沢山必要ですよね。それって常にアンテナを張っていなければ見つけられないと思うんです。ちょっとした“自分自身にひっかかったこと”をどういう風にしたら他人に面白く伝えられるかを考えてます。そうやってモノゴトを見るようにすればきっと面白い発見がありますよ」
街を歩く時も独自の着眼点で物や人を観察しているからこそ、限りなくリアルに近い面白い演技ができるのではないだろうか。役者としてだけではなく、常に面白いものを世の中に発信してきた彼にとって日常の風景や人こそがアイデアの源なのだ。そんな山田孝之流の“人生を楽しむコツ”を問うと、意外にも「生きるのがめんどくさい」と思っていた時期があったという。