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(更新: ORICON NEWS

みうらじゅん×宮藤官九郎 「楽しく生きること」とは

世の中がうやむやにしようとしているものが面白い

引き続き、2人の会話はユーモアはどうやって生まれるのかという話へ発展。


みうら
この本は、ひとつのテーマについてけっこう時間かけて話しています。結論出るまでに3回くらい話したテーマもありませしたよね。大体もういいでしょうことを延々と話し合ってます。修正する人がいないから(笑)。

宮藤
修正する気ないですからね。

みうら
根が真面目だから、つい真面目な話をしちゃうんですけどね。そんな時に編集部から「そろそろエロの話してもらっていいですか」って言われるのが一番つらい(笑)。

宮藤
散々真面目な話した後に、なんで今からおっぱいの話しなきゃいけねーんだよ、っていう(笑)。

みうら
ま、それも仕事ですから。

宮藤
自分の意志ではなく、がんばっていやらしいことを考えるのはキツイですね

みうら
本来は自然に出てくるところですからね、エロは。「この本、電車の中で読んでて(エロがテーマの話の)見出しを隠すのが大変だった」って言われたけれど、それほど注目されるテーマって言えますよね。電車の中で読めないくらい注目されるワケですから、そんな話は国会で一度も出ないでしょう。

宮藤
エッチな言葉も丑三つ時の夜中まで延々と話していると、いやらしく思わなくなってきますよね。

みうら
そうなると本当のことを話せるようになってきますよね。でも、エロで笑かそうなんて思っていないですから。必然的に出るだけです。別にふたりともお笑い芸人じゃないから、笑かさなくてもいいんだけど、“どうせなら”笑かしたほうがいいとつい思うんだよね。当然、そのときは自虐ネタになってしまいます。

宮藤
「男の下ネタは自虐」ってこの本でも書いてありますけれど、なんでも基本自虐的じゃないと、自分を笑ってくれないとなかなか難しいですよね。


―(編集部)エロはパワー?


宮藤
いや、俺は全然そうじゃないな。エロはギャグですね。

みうら
エロって世の中的にはいやらしいことですが、エロには笑いも含まれるんですよ。

宮藤
じゃなかったらやらないですよね。興味という意味でいえばパワーはありますよね。でも笑えないエロはキツイ。

みうら
ハッキリいって、そんないやらしくないですからね、二人とも。本当にいやらしい人って世の中にいっぱいいるじゃないですか。そんな人はメディアでエロの話なんてしないですよ(笑)。ただ、我々はエロにまつわる些末なことが気になっちゃう性分なんです。

宮藤
おもしろの宝庫ですからね!(笑)。

みうら
経験人数を自慢しているような人はいまひとつ面白くないですよね。そこじゃなくて、やってる途中や終わったあと、うやむやにしていることってあるじゃないですか? それが面白いんです。

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