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(更新: ORICON NEWS

人生を楽しむためのヒント 俳優・歌手 石丸幹二

フランクの曲は、歌い手を本気にさせる力がある

この秋、石丸が主演する舞台『スカーレット・ピンパーネル』は、1997年NYブロードウェイで初演された大ヒット作品。日本では、宝塚歌劇団星組で初演され、宝塚歌劇の数ある作品の中でも、再演希望が多い作品である。その作品が宝塚以外で、上演されるのは日本初となる、演劇界の話題作だ。

「宝塚歌劇団が上演した『スカーレット・ピンパーネル』は実際に拝見し、面白いストーリー展開だと思いました。主演は安蘭けいさんだった。歌の表現力はさることながら、ダンスもすごいし、何といっても卓越したコメディーセンスの持ち主なんですね。感心して観ていました。その安蘭さんが今回はヒロイン役を演じられる。これは私にとってステキなプレゼントだな…と思いました」

石丸が演じるのは、無実の人々を救う正義のヒーロー。“悪役や敵役”より、多面的な顔を持つ主人公で、石丸はやりがいを感じているという。心がけるのは、お客さんの心を離さないことだ。

「正義のヒーローを演じる上で大事なのは、観客の皆さんに私の味方になってもらうこと。ですが今回の主人公・パーシーは3つの顔を持っていて、それぞれ明確に演じ分けねばなりません。味方で居続けてもらうというよりは、三者三様の姿に迷わせ、ハラハラさせつつ、ずっと目が離せない存在でありたいと思っています」

今回はブロードウェイ版がベースで宝塚版とは焦点が異なる。石丸は、男たちが入ることによってもっと泥臭い感じになり、そこが見どころになるだろう…という。そんな石丸が、この作品の出演を決めた大きな理由は、作曲家“フランク・ワイルドホーン”が楽曲を手掛ける作品であるからだという。自身の代表作の1つでもあり、今年の春にも再演された『ジキル&ハイド』の作曲家でもある。作品を通じ、フランク・ワイルドホーンの世界に魅了された石丸に、その魅力を聞いてみた。

「フランクの楽曲はどれも一筋縄ではいかない。高いレベルの様々な技を要求してくるんです。だから挑み甲斐がある。ミュージカルはソロ曲ばかりでなく、デュエットやコーラスもふんだんにあり、フランクの作品は特に、出演者が全員全力を出さないと、最後までたどり着けない。歌い手を本気にさせるんですね。その怒涛のようなパワーが客席に押し寄せてゆく。ものすごいエネルギーだと思います」

フランク・ワイルドホーンの曲は陸上競技でいう、十種競技やトライアスロンのようだと例える石丸。今回も書き下ろしの新曲があり、また新しいフランクの曲に挑んでいく。更なる高みを目指そうとするその姿は、まさに記録を更新し続けようとするスポーツ選手のよう。年齢を重ねた今でも挑戦し続け、挑むことを楽しんでいるようだ。

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