★主題歌は忌野清志郎『大鹿村騒動記』予告編
長野県大鹿村に300年伝わる実在の村歌舞伎を題材に、男女の色恋を巡る悲喜こもごもを描く『大鹿村騒動記』が16日より、公開される。主演は「人生すべからく喜劇」と言い放つ俳優・原田芳雄(71)。阪本順治監督は「いつか正面から取っ組み合って映画を撮ろうと、お互い話し合っていた。20年越しにそれがかなった。映画を演出する上で、自分にとって転機になりそう」と、原田とのガチンコ勝負を振り返った。
監督は、1989年のデビュー作『どついたるねん』以来、『KT』『座頭市 THE LAST』など計6作品で原田とタッグを組んできたが、主演俳優として向き合ったのは今回が初めて。
「僕は、キャストやスタッフから何か尋ねられても、よどみなく答えられるように、イメージをしっかり固めてから現場に入るタイプ。一方、芳雄さんは枠からはみ出よう、はみ出ようとする。かといって、ただ自由勝手にやっているわけではない。芳雄さんなりにしっかりとしたイメージを持っていて、圧倒的に芳雄さんの芝居のほうが面白い。撮影中、何度も頭をガツンとやられる場面がありました。これまで20本ちかく映画を撮らせてもらっておいてなんですが、今回は本当に勉強になりました」。
同作は、ドラマ出演をきっかけに大鹿歌舞伎の存在を知り、地元の役者衆と観客とが一緒になって楽しむ「芸能本来の力」に心奪われた原田がテーマを示し、阪本監督と脚本家の荒井晴彦氏がオリジナル脚本を書き上げた。
物語の舞台は、長野県南部に実在する、人口1200人足らずの大鹿村。鹿料理店を営む風祭善(原田)は、5日後に控えた大鹿歌舞伎のことで頭がいっぱいだった。そこへ、18年前に駆け落ちした妻、貴子(大楠道代)と愛人の治(岸部一徳)が戻ってくる。さらに、リニア新幹線の誘致をめぐって仲間うちで喧嘩が始まり、台風も接近中。300年の伝統ある大鹿歌舞伎の幕は上がるのか…。
はるか昔から、村の安全や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願して奉納された村歌舞伎。伝統の裏には、そこに暮らす人々の笑いと涙、憎しみと赦しが詰まっている。そのエッセンスを同作の登場人物にも注入。主人公を取り巻く三角関係は『六千両後日文章 重忠館の段』という歌舞伎の演目の「仇も恨も是まで是まで」というセリフにリンクしていく。阪本監督は「物語が意表をつくのではなく、登場人物たちが意表をつく。なんだ、この人は!と興味を持って、可笑しみを満喫する喜劇を目指しました。昨今、珍しいオリジナル作品になった」と自信を口にする。
クライマックスの歌舞伎のシーンの撮影では、重たい衣装をまとい、慣れない所作を繰り返した原田が、左肩を脱臼してしまうアクシデントにも見舞われた。それでも観客に気づかれることなく、全撮影を乗り切った原田。阪本監督は「肉食系でもなく、草食系でもない、原田芳雄系というかっこ良さがあることを感じてもらいたい。芳雄さんは日々の暮らしでも、芝居でも、どれだけ真剣に“遊ぶ”かということに一生懸命。この作品を成功させて、また芳雄さんに勝負を挑んでみたい」と話していた。
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長野県大鹿村に300年伝わる実在の村歌舞伎を題材に、男女の色恋を巡る悲喜こもごもを描く『大鹿村騒動記』が16日より、公開される。主演は「人生すべからく喜劇」と言い放つ俳優・原田芳雄(71)。阪本順治監督は「いつか正面から取っ組み合って映画を撮ろうと、お互い話し合っていた。20年越しにそれがかなった。映画を演出する上で、自分にとって転機になりそう」と、原田とのガチンコ勝負を振り返った。
監督は、1989年のデビュー作『どついたるねん』以来、『KT』『座頭市 THE LAST』など計6作品で原田とタッグを組んできたが、主演俳優として向き合ったのは今回が初めて。
同作は、ドラマ出演をきっかけに大鹿歌舞伎の存在を知り、地元の役者衆と観客とが一緒になって楽しむ「芸能本来の力」に心奪われた原田がテーマを示し、阪本監督と脚本家の荒井晴彦氏がオリジナル脚本を書き上げた。
物語の舞台は、長野県南部に実在する、人口1200人足らずの大鹿村。鹿料理店を営む風祭善(原田)は、5日後に控えた大鹿歌舞伎のことで頭がいっぱいだった。そこへ、18年前に駆け落ちした妻、貴子(大楠道代)と愛人の治(岸部一徳)が戻ってくる。さらに、リニア新幹線の誘致をめぐって仲間うちで喧嘩が始まり、台風も接近中。300年の伝統ある大鹿歌舞伎の幕は上がるのか…。
はるか昔から、村の安全や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願して奉納された村歌舞伎。伝統の裏には、そこに暮らす人々の笑いと涙、憎しみと赦しが詰まっている。そのエッセンスを同作の登場人物にも注入。主人公を取り巻く三角関係は『六千両後日文章 重忠館の段』という歌舞伎の演目の「仇も恨も是まで是まで」というセリフにリンクしていく。阪本監督は「物語が意表をつくのではなく、登場人物たちが意表をつく。なんだ、この人は!と興味を持って、可笑しみを満喫する喜劇を目指しました。昨今、珍しいオリジナル作品になった」と自信を口にする。
クライマックスの歌舞伎のシーンの撮影では、重たい衣装をまとい、慣れない所作を繰り返した原田が、左肩を脱臼してしまうアクシデントにも見舞われた。それでも観客に気づかれることなく、全撮影を乗り切った原田。阪本監督は「肉食系でもなく、草食系でもない、原田芳雄系というかっこ良さがあることを感じてもらいたい。芳雄さんは日々の暮らしでも、芝居でも、どれだけ真剣に“遊ぶ”かということに一生懸命。この作品を成功させて、また芳雄さんに勝負を挑んでみたい」と話していた。
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2011/07/15