俳優の妻夫木聡が主演する映画『スマグラー』(石井克人監督、2011年秋公開)の撮影現場がこのほど、報道陣に公開された。
TBSドラマ『闇金ウシジマくん』の原作者として注目の漫画家・真鍋昌平氏が2000年に『月刊アフタヌーン』(講談社)に連載した初期の同名漫画が原作。役者志望のフリーターが借金を背負い込み、裏社会の死体の運び屋(=スマグラー)という死と隣り合わせのアルバイトに就いてしまった混乱と、一癖も二癖もある人たちとの出会いの中で成長していく姿を描く。
撮影現場は、千葉県木更津市の某所。実際に営業している飲食店をまるごと借りて、主人公たちが“荷物”を運んでいる道中、腹ごなしに立ち寄った食堂でそばを食べるシーンが撮影された。主人公・砧涼介を演じる妻夫木、運び屋を取り仕切るジョーこと花園丈役の永瀬正敏、花園と行動を共にするジジイこと塚田マサコ役の我修院達也、ヤクザの組長の妻で依頼主でもある田沼ちはる役の満島ひかりの4人が顔をそろえた。
このシーンの見どころは、ジョーがおもむろに砧のそばに七味唐辛子を大量にかけ、「役者になりてえんだろ? だったら根性でそばの1つや2つ、うまそうな演技して食ってみろ」とけしかけるくだり。
妻夫木は、「クローズアップを撮るカットは本物の七味唐辛子でやったんですが、鼻にきますね。のどにボッときたのは上に行くんですね。リアルに咳き込んだ」と泣き笑い。そんな妻夫木に向かって、七味唐辛子を入れた張本人の永瀬は「よっ、役者魂」と囃し立てる。
「くだらない、役者魂を…」とトホホ顔の妻夫木に、永瀬は「大事、大事」と肩をたたき、「すみません。僕がダメでした」と身を縮めた。実は、永瀬はセリフを間違え2回NGを出していたのだ。ふたりのやり取りを見ていた石井監督は「辛くない七味唐辛子を用意してあったんだけどね」と嬉しそうに笑っていた。
取材の入ったこの日に限らず、11月1日にクランクインした同作の撮影現場は、終始なごやかな雰囲気で、笑いが絶えないのだという。「睡眠3時間で、頑張っています。でも、楽しいです」と石井監督。自ら熱望していた同監督との初タッグに妻夫木も「楽しいですよ、マジで。毎日、充実した時間を過ごせています。日に日にスタッフの顔色が悪くなるのが気になるところでもあるんですが(笑)、最後までこの楽しさを噛み締めながらやっていきたい」と話す。その表情から心から楽しんでいる感じが伝わってくる。
「監督がいつもニコニコしているので、私も楽しくやっています」という満島も石井監督とは初仕事。「でも、我修院達也さんをずっと見つめて芝居するのは大変です。役柄的に余裕しゃくしゃくな感じの態度でいなきゃいけないんですけど、(吹き出しそうで)ぎりぎりでした」。そう言われた我修院は、「今回は笑わせるつもりはないんですけどね。ただ、12年ぶりに眉間を剃りましてね、ヒゲを生やしました」とそのマイペースぶりがまた、満島を笑わせる。
石井監督は満島の芝居を「すごく面白い。ムラがあるけど、いい時は本当にすごくいい」とストレートに褒めた。満島自身も「下手な時は本当にど下手」と認めているところで、そんなことを報道陣の前で素直に言い合えるところが石井組の良さなのかもしれない。
『鮫肌男と桃尻女』(1999年)などで知られる石井監督は、CGやハイスピードカメラを駆使したポップな映像表現に定評があり、熱烈なファンも多い。その一人でもあった妻夫木は「石井監督の頭の中はやっぱり理解できない部分がある。だからこそ安心できるというか、いい具合に石井監督に遊んでもらっているかな。監督はOKな時は明快に『最高』『素晴らしい』と言ってくれるから、面白い」。
同作にやりがいと手応えを十分に感じながら妻夫木は、「一緒に仕事をしたいと思った人たちと組めているいまの自分はとてもラッキーだと思っています。結果を出さなきゃといというプレッシャーより、楽しむことを一番に考えて撮影の日々を過ごしています。確実に面白い作品になると思います。期待していてください」と自信をみなぎらせていた。
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このシーンの見どころは、ジョーがおもむろに砧のそばに七味唐辛子を大量にかけ、「役者になりてえんだろ? だったら根性でそばの1つや2つ、うまそうな演技して食ってみろ」とけしかけるくだり。
妻夫木は、「クローズアップを撮るカットは本物の七味唐辛子でやったんですが、鼻にきますね。のどにボッときたのは上に行くんですね。リアルに咳き込んだ」と泣き笑い。そんな妻夫木に向かって、七味唐辛子を入れた張本人の永瀬は「よっ、役者魂」と囃し立てる。
「くだらない、役者魂を…」とトホホ顔の妻夫木に、永瀬は「大事、大事」と肩をたたき、「すみません。僕がダメでした」と身を縮めた。実は、永瀬はセリフを間違え2回NGを出していたのだ。ふたりのやり取りを見ていた石井監督は「辛くない七味唐辛子を用意してあったんだけどね」と嬉しそうに笑っていた。
取材の入ったこの日に限らず、11月1日にクランクインした同作の撮影現場は、終始なごやかな雰囲気で、笑いが絶えないのだという。「睡眠3時間で、頑張っています。でも、楽しいです」と石井監督。自ら熱望していた同監督との初タッグに妻夫木も「楽しいですよ、マジで。毎日、充実した時間を過ごせています。日に日にスタッフの顔色が悪くなるのが気になるところでもあるんですが(笑)、最後までこの楽しさを噛み締めながらやっていきたい」と話す。その表情から心から楽しんでいる感じが伝わってくる。
「監督がいつもニコニコしているので、私も楽しくやっています」という満島も石井監督とは初仕事。「でも、我修院達也さんをずっと見つめて芝居するのは大変です。役柄的に余裕しゃくしゃくな感じの態度でいなきゃいけないんですけど、(吹き出しそうで)ぎりぎりでした」。そう言われた我修院は、「今回は笑わせるつもりはないんですけどね。ただ、12年ぶりに眉間を剃りましてね、ヒゲを生やしました」とそのマイペースぶりがまた、満島を笑わせる。
石井監督は満島の芝居を「すごく面白い。ムラがあるけど、いい時は本当にすごくいい」とストレートに褒めた。満島自身も「下手な時は本当にど下手」と認めているところで、そんなことを報道陣の前で素直に言い合えるところが石井組の良さなのかもしれない。
『鮫肌男と桃尻女』(1999年)などで知られる石井監督は、CGやハイスピードカメラを駆使したポップな映像表現に定評があり、熱烈なファンも多い。その一人でもあった妻夫木は「石井監督の頭の中はやっぱり理解できない部分がある。だからこそ安心できるというか、いい具合に石井監督に遊んでもらっているかな。監督はOKな時は明快に『最高』『素晴らしい』と言ってくれるから、面白い」。
同作にやりがいと手応えを十分に感じながら妻夫木は、「一緒に仕事をしたいと思った人たちと組めているいまの自分はとてもラッキーだと思っています。結果を出さなきゃといというプレッシャーより、楽しむことを一番に考えて撮影の日々を過ごしています。確実に面白い作品になると思います。期待していてください」と自信をみなぎらせていた。
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2010/12/21